発達障害・ADHD反抗期の子の「うざい」発言!反抗挑戦性障害にさせない接し方3ステップ

 

反抗期の発達障害・ADHDの子どもが口を開けば「うざい」、まともに挨拶が返ってきたのはいつかしら…反抗挑戦障害にさせないために、腕組みして真っ向勝負は今すぐやめて子どもへの効果的な接し方3ステップを実行しましょう!
 

【目次】

 

1.発達障害・グレーゾーンの反抗期「うざい」発言に困っていませんか?

 
 
発達障害・グレーゾーンの反抗期の子どもと毎日バトルになり、我が子への接し方をいったいどうすればいいのかとお困りではありませんか?
 
 
・「中学校になったら急にしゃべらなくなった。いつも無表情で無愛想。
 
・「何をしゃべりかけても、うざい、しか返ってこない」
 
・「私にだけ反抗的な態度をとったと思ったら今度は甘えてくる、なんなのこのギャップ」
 
・「勉強のことを聞いたらキレられた。きつくは言ってないのに」
 
・「何考えてるのかわからない。まるで別人のようだわ」
 
 
 
 
特に、発達に気になるところがあると親御さんが過度に先回りして注意することで、お子さんがイライラを抱え、関係をこじらせる原因になる場合もあります。
 
 
放っておくと、うつ反抗挑戦性障害などの二次障害も心配されます。
 
 
 反抗挑戦性障害は、小学校高学年ぐらいからあらわれ、症状としては、下のものがあげられます。
 
 
・癇癪を起こす・指示に従わない
 
・わざと大人を怒らせるような挑戦的な行動が目立つ 
 
 
次の項からどうして思春期の発達障害の子が「うざい!」とイライラしてしまうのか、反抗挑戦性障害にさせない接し方「ほめわざ」3ステップをお伝えしますね。
 
 
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2.発達障害・グレーゾーンの反抗期に接し方を変える理由

 
 
幼かった子どももあっというまに思春期を迎え、心も身体も、激変します。
 
 
お子さん自身も驚いているかもしれません。
 
 
多くは自分でも、どうしてこんなにイライラするのかわからないのです。
 
 
そのうえ押しつけられるように「なんでそんな態度なの?」と言われたら…。
 
 
感情や関係性に悪循環がおこることは容易に想像できますね。
 
 
 
 
みなさんは「もう大人に対するように接しないと」という気持ち半分、「でもやっぱり未熟な子どもだし」という相反する思いの間で行ったり来たりしてはいませんか?
 
 
もちろん必要な助けは必要です。困っているときは手を差し伸べたい。自立できるように、葛藤しながらでも一つ一つクリアしていきましょう。
 
 
思春期は、自立と依存のはざまで揺れ動くもの。本当に難しいことですが、めまぐるしく変わる子どもの状態に合うように親子のコミュニケーションを変化させていくことが重要です。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもはその特性ゆえに社会に出て適応が難しくなることも多いです。
 
 
本人が困ることもありますし、本人が気づかずに周りが対応に困ったり迷惑がったりして軋轢が生まれる事もあります。
 
 
ですから反抗期で親子の関係を見直すことが何より大切なんです。ここでじっくりお子さんの自信が再構築されていけば、スムーズな人間関係の礎になるでしょう。
 
 

3.感情のコントロールが難しい「思春期脳」の仕組みとは

 
 
なぜこんなに苦しくなるのかというと、思春期の脳が機能的に不安定な状態にあるからです。アクセルとブレーキのバランスが整っていないと言えます。
 
 
アクセルをふみ、感情が急発進して活発に走り出す。感情をつかさどる部分扁桃体といいます。
 
 
対して、加速したのにそれを抑えるためのブレーキがきかない。その役割を担うのは、思考をつかさどる部分前頭葉にあります。ここが未発達であるために感情が暴走するのです。
 
 
 
 
さらに、この時期は理解力が上がってくるため、自分のこともまわりのこともよくわかってきます。他と比較して劣等感をいだいたり、親の矛盾をついたり、自分を主張したがります。
 
 
発達障害・グレーゾーンのお子さんによっては、衝動を止められない気持ちを整理してアウトプットするのが苦手という脳の特性があるのでそのイライラは強まるばかり。
 
 
その解決の糸口をお伝えします。
 
 
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4.反抗期に効く接し方&ほめわざ3ステップ

 
 
自己肯定感が低くなりやすいけれど、自己主張もしたい反抗期に効果あり!イライラを解消する接し方と「ほめわざ」3ステップを公開します。
 
 

◆適切な距離感

 
 
反抗期はネガティブな思考が目立ちますが、よくなりたいという心も合わせて持ち合わせているから葛藤がおこります。ここで大事なのは適切な距離感です。
 
 
自分の親に当たり散らしてしまうのは一番身近な存在だからこそ。受け止めて乗り越えるために、反抗的な言動はひとまず横においておきます。
 
 
無理難題を言われても、決して要求を受け入れてはいけません。暴言に対しても言い返すのではなく、まずは距離をとります
 
 
そのうえで、まるごと受け入れる覚悟を持ちましょう。いつも見守っているという心持ちでいるのです。
 
 
見守ることは少し離れて観察し、理解をしようと試みること。どんなことに悩んでいるか、本心はどこにあるか、全部はわからなくとも、近づくことはできるでしょう。
 
 
さらに「最近、忙しいね、大変だね」など、理解できるところにフォーカスして、声をかけます。子どもの心に寄り添い共感しましょう。
 
 
理解してくれようとしていると感じ、言葉が届きやすくなります。
 
 

◆「ほめの変化球」

 
 
この段階で、ほめわざを試していきます。とかく直球が通用しない反抗期には、さらりと「ほめの変化球」を投げるのです。
 
 
バリエーションをもって変化球を投げ、キャッチしてくれるものがあるはずです。有効な球筋を数持つこと。
 
 
つぶやきほめ
「すごいな」「助かったよ」感心した気持ちをそのまま独り言のようにつぶやきます
 
 
間接的なほめ
「父さんが最近がんばってるなって言ってたよ」「先生から掃除が丁寧ですって言われてうれしかったわ」間接的にほめられると、じんわり確実に自己肯定感が高まります
 
真顔ほめ
ときには、真顔でほめる。きっと親の真剣さを感じてくれるでしょう。悩んでいる子どもにも有効です。
 
 
難しいワードでほめ
「今の技、絶妙だったね」「ほんと脱帽だわ!」など、難しい単語を使ってほめてみます。これはどうだ、こんな言葉もある、と展開させれば親子のコミュニケーションも深まります。
 
 
振り返りほめ
過去のことをほめてみます。「そういえばあのときも〇〇してくれたね」「こないだのあれ嬉しかったよ」など、あえて時間をあけてほめるのです。自分に対するいいイメージが上乗せされ自信に繋がります
 
 
 
 

◆「無条件のほめ」

 
 
ここで、子育ての真髄に立ち返ります。無条件にその存在を認めること、これが最大のほめわざです。
 
 
「無条件のほめ」これは以前パステル総研の講演会にも来てくださった親野智可等先生のお言葉です。
 
 
親御さんの本心は、わが子が愛おしい、あなたの幸せを心から祈っている、という子どもを無条件に肯定する気持ちであるはずです。
 
 
言わなくても通じているだろう。思春期の子に面とむかって言うのは照れる。そう思いますか?
 
 
伝え方を自分なりに工夫して、あなたが私の子どもでいてくれてほんとうに嬉しいと伝えてみませんか。小さな頃の話題を出したり、運動会や音楽会などの写真や動画を観ることも自信につながります。
 
 
今が大事な時期です。試せるものは試してみて、その子に合ったほめわざをできるだけ多く持ちたいものです。
 
 
どうしても言いにくければ、グッドと親指を立てるなどのジェスチャーもいいです。
 
 
悩める今だからこそ、ニッコリ笑顔を見せてください。これらも強力なほめの一種。
 
 
うざい、きもい、と言われても負けませんよ。するっと風のように通り抜けます。
 
 
この時期の子どもは聞いていないように見えて聞いています。悪い面ばかり目につきがちですが、深く考えて大人になるためにもがいているんです。
 
 
サラッと温かい挨拶とほめわざで、あなたを見守っているよというメッセージを送り続けましょう。必ずお子さんの心に届きます。一歩一歩進んでいきましょうね。
 
 
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ADHDのお子さんに合わせた反抗期の対応を具体的にお伝えしています。
 
 
 
反抗挑戦性障害になっていてもできる親の対応法の具体策はこちら。
 
 
 
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執筆者:森 博子
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
 
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