癇癪の原因は誤学習?自閉症の言葉を伸ばすために最初に取り組む対応

 

癇癪の多い自閉症の子の言葉を伸ばすためには、まず癇癪から対応することが鉄則です。実は幼稚園以降の癇癪は「脳の誤学習」が原因のことも。言葉が出ない自閉症の子どもをおうちで伸ばす、ママの対応と声かけのコツをお伝えします!
 

【目次】

 
 

1.癇癪のある自閉症の子への対応に悩んでいませんか?

 
 
お子さんは、どんなときに癇癪を起こしやすいですか?
 
 
体調が悪いときに癇癪を起こしやすくなったりしませんか?
 
 
言葉が出ない自閉症の子が自分の体調を伝えられないとき、朝の癇癪や行き渋りの原因にもなります。
 
 
特にゴールデンウィーク、夏休み、冬休みなど長期休み明けは、メンタル不調や行き渋りが表面化する時期でもあります。
 
 
朝から「行きたくない!」と癇癪を起こされると、どう対応したらいいのか悩んでしまいますよね。
 
 
 
 
実は癇癪に間違った対応をし続けると、癇癪自体が長引いてしまったり、習慣化してしまうことがあります。
 
 
そうならないために早めの対応をおすすめしています。
 
 
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2.言葉の出ない自閉症の子が癇癪を起こす原因

 
 
自閉症の癇癪の原因になっているものとして、
 
 
1つ目は、「生理的な不快感がある」
 
 
2つ目は、「ママとのコミュニケーションの中で脳が誤学習してしまっている」 ということがあります。
 
 
詳しく説明していきますね。
 
 

◆①生理的な不快感

 
 
癇癪が起きる原因のひとつに、生理的な不快感があります。
 
 
自分の体調だったり、眠い、お腹が空いた…などのことです。
 
 
この生理的な不快感をママに伝えられないことで我慢が続くと、ストレスがかかります
 
 
そして体だけではなく、精神的にも不安定になりやすくなります。
 
 
これは朝の癇癪や行き渋りの原因にもなってしまいます。
 
 
ではなぜ自閉っ子が自分の体調を伝えられないのでしょうか?
 
 
理由としては、
 
 
感覚鈍麻がある
 
・自分の感情に気づけない
 
・体調をどう伝えていいか分からない
 
誰に伝えていいか分からない
 
どの程度の体調不良で伝えればいいか分からない
 
・(言わなくても)相手が自分の体調を分かっていると思っている
 
 
などさまざまな理由が考えられますが、幼児期の自閉っ子は自分の体調や疲れに気づいていないことが多いです。
 
 
 
 

◆②癇癪の原因となる「脳の誤学習」とは?

 
 
癇癪が起きる原因の二つ目に、ママとのコミュニケーションの中で誤学習をしてしまっているということがあります。
 
 
誤学習とは、これまでの経験から脳が間違った理解をしている状態で、癇癪が長引いたり習慣化する原因にもなります。
 
 
実は、幼稚園以降の癇癪は誤学習が原因のことが多いです。
 
 
行動を分析する方法として、ABC分析というものがあります。
 
 
A(先行条件)→B(行動)→C(結果)
 
 
B(行動)が、癇癪です。
 
 
C(結果)が、「要求が通った」「ママが反応してくれた」となると Bの癇癪が「強化されていきます。
 
 
「ママの反応」とは、怒る・叱る・不安そうにすることも含まれます。
 
 
簡単に説明すると、
 
 
A(先行条件):スーパーで欲しいおやつを見つけた。
 
 
B(行動):ママに「買わないよ」と言われたけど、どうしても欲しくて「買って!!」と大暴れした。
 
 
C(結果):ママが買ってくれた!
 
 
この体験を「暴れたらおやつを買ってもらえる」という間違った成功体験として強化されることがあります。
 
 
これが癇癪の原因になる脳の誤学習なのです。
 
 
この行動をなくしていくためにはA(先行条件)かC(結果)を変える必要があります。
 
 
A(先行条件)を変えることが予防です。
 
 
具体的には、
 
 
・癇癪を起こさないようにできるだけ刺激を避ける
 
・予定を早めに伝えておく
 
 
などです。
 
 
C(結果)を変えるとするとスルーです。
 
 
発達科学コミュニケーションでは「ディスタンシング」とよんでいます。
 
 
次章では癇癪の対応方法と自閉症の言葉を伸ばす関わり方をお伝えしていきますね。
 
 
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3.自閉症の子どもの言葉を伸ばすママの癇癪対応

 
 
自閉症の子どもの言葉を伸ばすには、暴れている感情を落ち着かせ、癇癪を減らすことに真っ先に取り組みます。
 
 

◆①自閉っ子の言葉を促す「代弁」

 
 
癇癪の原因のひとつ「生理的な不快感」が伝えられないことで我慢が続くと、ストレスがかかります。
 
 
体調や気持ちの言葉を促す方法の1つとして「代弁」があります。
 
 
プラス面「おいしかったね」「たのしかったね」などは代弁しやすいかもしれません。
 
 
慣れてきたらプラス面だけじゃなく、マイナス面についても代弁しましょう。
 
 
転んだり、けがをしたときに「大丈夫大丈夫!それくらい平気だよ!」って言っていませんか?(私は言っていました…)
 
 
そんなときは 「痛かったね。」気持ちを口に出してあげる
 
 
何かうまくいかずに手こずっているときは 「難しいよね。」など。 ぜひ気持ちや体調に気づく声かけをしてあげてください。
 
 
ママの肯定的なコミュニケーションで自閉っ子の脳が育って行くと、自分で体調を認識しやすくなっていきますよ!
 
 
自分で体調が伝えられると本人もママも楽になれるので、 普段の生活の中で自分の体調、感情に気づきやすい声かけをしてあげられるといいですね。
 
 
 
 

◆②脳に誤学習をさせない!ディスタンシング

 
 
ディスタンシングは、距離をとるということ。
 
 
見て見ぬふりをするっていうことですね。
 
 
ディスタンシングのポイントは3つ(安全の確保が最優先)
 
 
・癇癪がおきたら視線も体も向けない
 
否定的な感情は出さない。(イライラオーラは出さない)
 
・癇癪がおさまったらすぐに褒める
 
 
最後に必ず褒めて終わることで、どんな行動ならママが注目してくれるのか、教えてあげてくださいね。
 
 
スルーしたままにして、正解の行動が分からないと正しい学習になっていきません。
 
 
そしてとっても大事なのが、ママがやり切ることです!!
 
 
ディスタンシングをはじめてすぐは、癇癪が悪化したような感じがして怒ってしまうこともあるかもしれません。
 
 
私も、はじめは怒りたくなる気持ちをぐっとこらえるのに必死でした。
 
 
しかし、ここで反応してしまうと、癇癪がぶり返し誤学習に繋がってしまいます。
 
 
まずは1週間やりきってみましょう!息子もこの対応を1週間やりきることで 叩く、投げるなどのひどい癇癪は落ち着いていきました。
 
 
自閉症の子どもの言葉を伸ばすことはできます!ぜひ試してみてくださいね!
 
 
 
 
 
 
 
自閉症の子どもの癇癪対応もご紹介しています!

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♡小冊子のご感想
子どもの行き渋りにどう対応するのが正解か分からず困っていました。こちらの本を読んで、行き渋りが悪化する対応をしていたことに気付き、はやめに知れて良かったと思いました。また、どう対応したらいいのか、具体的な対応と声かけが書かれていたので、ありがたいです。今日から取り組んでみます。
 
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執筆者:東原あや
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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