【過保護になろう習慣】シリーズ
なぜ私が「過干渉」ではなく、
「過保護」になろうと
言っているのか。
それは
「正しい子育て」を
重んじるばかりに
「楽しい子育て」と
かけ離れていき、
親子関係がものすごーく
悪くなるからです。
私はこれまでそんなママを
大勢見てきましたし、
何を隠そう、
過去の私がそうだったんです。

さて、本題の、
子どもを「リスペクト」する
ことができるかどうかは、
親子関係を修復する上で、
欠かせないものとなっています。
リスペクトするということは
相手を尊重するということ。
そこには、
親や先生は子どもより
「上」という
意識はありません。
そんなことしたら
子どもに舐められるのでは?
と思う方もおられるかも
しれません。
ですが、それでは
【自分は価値ある存在だ】という
感情も生まれませんし、
子どもは大人を信頼することが
できません。

ある生徒さんで
いつも、子どもを褒めると
かえって、
「上から目線に」
「偉そうに」
と反発が返ってくる
と、悩んでいる方がおられました。
その生徒さんに私が
いつもお伝えしていたのは
「上下関係」ではなくて、
「横並びの関係」になりましょう
ということ。
例えば、子どもが
「宿題、嫌だな〜やりたくない」
って言ったとします。
あなたは
そのときにどんな声をかけますか?
上から目線の言葉であれば、
「何言ってんの?
さっさとやっちゃって
後でゆっくり遊びなさい。
そのほうが楽になるよ。」
こんな感じでしょう。
もし、横から目線の言葉にすると、
「そうだね、大変だよね。」
とまずは共感的な言葉を
何よりも最優先して答えるのです。
そうすることで
自分の大変さをわかってもらえた
という満足感が得られます。
案外それだけで
元気が出てくるものです。
宿題をしなくてはならない
ことなんて言われなくても
子どもはわかっているのです。
親が共感で気持ちを
処理してあげられたら
子どもは素直になるのです。
子どもにとって信頼できる大人
それは、自分のことを
わかって許してくれる人です。
物事の良し悪し、ふんべつ
そんなものは
過干渉ママのお子さんであれば、
言われなくても
ちゃーんと理解しています。
ですが、上下関係のある
親子関係の中では、
(たとえ無意識であっても)
自分の気持ちをわかってもらえた
という体験は
少ないかもしれません。
だから、子どもをリスペクト
すると心がけるのです。
子どもの言ったことに
まずは共感できるかどうか。
それは、親子の関係を整えていく
第一歩です。
「過保護」とは
子どもの望んでいることに対して
やりすぎること。
気持ちをわかってもらいすぎて
困る、そんなことはないはずです。
十分すぎるくらい、
気持ちをわかってもらえて、
心が満たされた子どもは
自立していくのです。