子どもの暴言・暴力・無気力に悩んでいる時、
お母さんは子どもへの対応だけで精一杯になります。
子どもの気持ちを分かろうとしている横で、
ご主人様が強い言葉で注意する。
お母さんが言葉を選んでいるのに、
ご主人様が正論で追い詰めてしまう。
そんな毎日が続くと、
「私だけ頑張っても意味がない」
「子どもだけでなく、夫も大変」
「夫が協力してくれない限り変わらない」
そんなふうに感じることがあるかもしれません。
この記事では、夫を変える方法ではなく、
子どもを取り巻く家庭の環境を整えるために、
夫婦のコミュニケーションをどう見直していくのかを、
私自身の経験を交えてお伝えします。
この記事でわかること
- 夫が協力してくれない時に、まず母子関係から整える理由
- 夫を変えようとするほど苦しくなる理由
- 子どもを取り巻く家庭のコミュニケーションを整える考え方
夫が協力してくれない子育てに疲れていませんか
子どもの暴言・暴力・無気力に悩んでいるお母さんは、
毎日、子どものことで頭がいっぱいです。
学校に行けるのか。
ゲームをやめられるのか。
昼夜逆転は戻るのか。
暴言を言われた時にどう返せばいいのか。
無気力に見える子に、どう関わればいいのか。
そんなことを考えながら、お母さんは
必死に子どもへの関わり方を変えようとしています。
ところが、そこに
ご主人様の言葉が入ってくることがあります。
「甘やかしているだけじゃないか」
「もっとちゃんとさせろ」
「そんな対応で変わるわけがない」
「学校くらい行かせろ」
お母さんは、
子どもを責めないように関わろうとしている。
子どもの脳が受け取れる状態に戻るように、
言葉を選んでいる。
それなのに、
ご主人様の一言で家の空気が一気に緊張する。
そんな場面があると、
お母さんは本当に苦しくなります。
私だけ頑張っても意味がない。
子どもより、夫への対応の方が大変かもしれない。
そう感じるお母さんは、決して少なくないと思います。
私自身も、
発達科学コミュニケーションに出会う前は、
ぶっちゃけた話、
子育てが落ち着いたら
絶対に一人になろうと考えていました。
いや、子育てが落ち着いてからどころか、
子どもをどこかに預けて、
今すぐにでも一人になりたい。
そこまで考えていた時期がありました。
子どもが嫌いだったわけではありません。
家族を大切に思っていなかったわけでもありません。
それでも、家の中で起きることが苦しすぎて、
「このままでは私が壊れてしまいそう」
そう感じていました。
だから私は、夫が協力してくれない。
家族が分かってくれない。
私だけが頑張っている。
そう感じるお母さんの気持ちは、
痛いほどよくわかります。
発達科学コミュニケーションで最初に整えるのは母子関係
ここで大事な順番があります。
発達科学コミュニケーションの基本は、
まず母子関係を整えることです。
一番近くで関わる
お母さんの言葉が、
子どもに届く状態を取り戻す。
ここが先です。
子どもが荒れている時。
暴言や暴力がある時。
無気力で動けない時。
学校に行けない時。
ゲームやスマホばかりに見える時。
まず整えるのは、
夫婦関係ではなく母子関係です。
ここは方向性として間違いありません。
お母さんの言葉が子どもに届く状態に戻ると、
子どもの表情や反応が少しずつ変わり始めます。
親子の間に、また話せる空気が戻ってきます。
だから、最初からご主人様まで
何とかしようとしなくて大丈夫です。
特に、ご主人様の特性が強い、
話が通じにくい、何を言っても否定される、
こちらの気持ちを分かってもらえない。
そんなカサンドラ状態
つまり、身近な相手に気持ちを分かってもらえず、
孤独感や苦しさを抱えているようなお母さんに、
「ご主人様にも発コミュしましょう」
と簡単に言うのは、酷なことかもしれません。
だからこそ、まずは、母子関係を整える。
ここを何がなんでも
守りたい土台として考えてください。
母子関係で練習した関わりは、夫婦の会話にも活かせる
最初に整えるのは母子関係です。
その土台を整えていく中で、次に見えてくるものがあります。
それが、ご主人様とのコミュニケーションです。
お母さんが子どもの関わり方を変えている横で、
ご主人様が強い言葉で正す。
お母さんが子どもの気持ちを分かろうとしている横で、
「そんなの甘やかしだ」
「もっとちゃんとさせろ」
「俺の言うことを聞かせろ」
と言われる。
お母さんが必死に
親子関係を立て直そうとしているのに、
夫の一言で家の空気が一気に戻ってしまう。
そんなふうに感じる場面が出てきます。
この時に大事なのは、
「夫を変えなきゃ」
と考えることではありません。
「家の中の言葉の届き方を、
どこから整えたらいいのか」
と見直すことです。
それは、ご主人様を変えるためではありません。
子どもを取り巻く環境を整えるためです。
そして、お母さん自身が、
この先も家族の中で
自分の人生を諦めずに生きていくためでもあります。
子育ては、
子どもだけを見ていれば整うわけではありません。
家の中で交わされる言葉。
夫婦の会話。
自分の両親や義理両親との関係。
きょうだいの立ち位置。
それらも全部、
子どもが育つ環境の一部です。
「大人なんだから分かってよ」が夫婦の会話をこじらせることもある
発達科学コミュニケーションを
実践しているのに、
なかなか手応えを感じにくい。
そう思っていたある日、
私は主人にこんなことを言われました。
「お前は子どもの話はちゃんと聞くくせに、
俺の話は適当かよ」
正直、図星でした。
弁解の余地もありませんでした。
確かに私は、子どもには
気持ちを聴こうとしていました。
どう感じたのか。
何が嫌だったのか。
本当はどうしたかったのか。
そこを見ようとしていました。
けれど主人に対しては、
大人なんだから分かってよ。
父親なんだから察してよ。
私は子どものことでこんなに大変なんだから、
そこまで手が回らないよ。
そんな気持ちがどこかにありました。
子どもには発コミュをしているのに、
主人にはしていなかったのです。
これに気づいた時、私は少し痛かったです。
もちろんこれは、
ご主人様を子ども扱いするという
意味ではありません。
ご主人様の言動を
全部受け入れるという意味でもありません。
お母さんが一人で抱え続ければいい、
という話でもありません。
それでも
「大人なんだから分かってよ」
「父親なんだから察してよ」
と思っている時、
こちらの言葉もまた、
ご主人様には届きにくく
なっているのかもしれません。
子どもの暴言・暴力・無気力で
お母さんがいっぱいいっぱいになると、
ご主人様の気持ちを見にいく余裕はなくなります。
だからこそ、責める前に聴く。
正す前に、何が心配だったのかをみようとする。
協力させようとする前に、
ご主人様の中にある不安や焦りをわかろうとする。
子どもを取り巻く環境を整えたいなら、
子どもへの関わりだけを見ていては足りない。
家の中のコミュニケーション全体を
見ていく必要があるのだと感じました。
喧嘩をしない家族ではなく、元に戻れる家族を目指す
先日、私の家で嬉しいことがありました。
久しぶりに、
主人とお姑さんが喧嘩をしていた時のことです。
最初は普通の会話だったのですが、
だんだんヒートアップしてきました。
声も荒くなり、
家の中の空気が悪くなっていきました。
こういう時、
当事者ではない人が途中から入ると、
話が余計にこじれることがあります。
なので私は、少し距離を取り、黙っていました。
すると、ついに主人から
「こっち来い」
と呼ばれました。
その時です。
「なになに?何が始まったんだ?」
と言いながら、次男がそこに入ってきたのです。
その場で、いちばん
落ち着いていたのは、次男でした。
私は、次男に仲裁させようと
思ったわけではありません。
親の喧嘩に子どもを巻き込むことが
よいことだとも思っていません。
それでも、その時の次男の姿に、
私はとても驚きました。
次男は、どちらか一方を責めるのではなく、
それぞれの話を聴きながら、
「こういうことだよね」
と、例え話を入れながら整理していたのです。
まさに、カウンセリングモードでした。
以前の我が家なら、
誰かが怒る。
誰かが黙る。
誰かが我慢する。
誰かが傷つく。
そんなふうに
終わっていたと思います。
話し合いではなく、言い合い。
理解ではなく、正しさのぶつけ合い。
そんな空気がありました。
今は、
たとえ喧嘩になっても、
話を聞こうとする人がいる。
気持ちを整理しようとする人がいる。
一方的に終わらせず、
言葉にしようとする空気がある。
ここに、
家族の変化を感じました。
大事なのは、
喧嘩をしないことではありません。
元に戻れること。
また話せること。
家族の中に、話し合い直せる空気があること。
そこが大事なのだと思います。
発コミュは我慢するコミュニケーションではありません
この日の出来事を通して、
発達科学コミュニケーションって、
相手を変えるための会話ではない
のだと改めて感じました。
まず、こちらが分かろうとする。
待ってみる。
言葉の届け方を変えてみる。
その積み重ねの中で、相手の中にも、
相手の話を聞こうとする力。
少し待とうとする力。
もう一度話そうとする力。
そういうものが少しずつ育っていきます。
これは、自分だけが
我慢することではありません。
相手に尽くし続けること
でもありません。
家族の中に、
分かろうとする空気を育てること。
それが、
子どもを取り巻く環境を整える
発達科学コミュニケーションなのだと、
リアルな我が家を通して感じた日でした。
私は今、話は聴きます。
同時に、
自分の意見も言うようになりました。
「私はこう思うよ」
「こういう時は、こう感じるよ」
そうやって、
相手を責めるのではなく、
自分の考えとして伝える。
これも、発コミュだと思っています。
以前の私は、
言われた瞬間に反応していました。
イラッとしたら言い返す。
傷ついたら黙る。
分かってもらえないと感じると、
心の中で相手を責める。
そんなふうに、
相手の言葉に自分の反応が
引っ張られていました。
今は、
今は聞く時なのか。
今は伝える時なのか。
今は離れた方がいい時なのか。
今は話を続けても届かない時なのか。
相手の状態と自分の状態を見て、
選べるようになりました。
これは、
私が我慢できるようになった
という話ではありません。
相手に振り回される反応から、
自分で関わり方を選ぶ反応に変わった
ということです。
あなたはどんなふうに感じましたか?
夫が協力してくれない。
家族が分かってくれない。
私だけが頑張っている気がする。
そう感じている時ほど、
お母さんは一人で
答えを出そうとして苦しくなります。
けれど、見る順番があります。
最初に整えるのは、
母子関係。
その次に、
子どもを取り巻く家庭の言葉の届き方です。
親子関係立て直し個別セッションでは、
お子さんの
暴言・暴力・無気力の奥にある状態と、
お母さんが今どこから関わり方を
変えていくとよいのかを整理します。
ご主人様や家族との関係も、
必要に応じて一緒に見ていきます。
誰かを責めるためではなく、
家の中に、もう一度
言葉が届く順番を取り戻すために。
あなたのご家庭に合った順番で
発達科学コミュニケーションを学び、
親子関係を立て直したい方は、
こちらをご覧ください。

