学校から帰ってくるとひどく荒れてしまう。その上、宿題に取り掛かると癇癪を起こしてしまい大暴れ。うまくいかないと「ママのせい!」とうとう疲れが限界を超えて不登校。頑張りすぎる繊細な子を元気に回復させていくお家での過ごし方をお伝えします。
1.繊細な子が訴える!何でもかんでも「ママが悪い!」「ママのせい!」
我が家の息子は小学3年生です。とても繊細な子でしたが、小学生になることを楽しみに入学しました。
ところがしばらくすると、家に帰ってうまくできないことがあると、癇癪を起こすようになりました。
かと言って、諦めるわけではなく、できるまでやりたい。
でもできなくて怒る・泣くという癇癪へ発展していくのです。
頑張りすぎる息子は宿題の漢字が「キレイに書けていない!」「やらないと眠れない!」と言って、何度も何度も書き直し、夜の11時までやっていたこともありました。
うまくできないと「ママがいけない!」「ママのせい!」と怒り出します。
私も、「人のせいにするなら手伝わない!」と言って怒ったりしていました。
そうすると、泣いて私にしがみつき、「ママがいけない!」と言って、さらに泣き、怒り、たたいてエスカレートしてくるのです。
泣き叫ぶことを怒られると、「もう、家出する。俺はいないほうがいい」と自暴自棄なことも言うようになってしまいました。
どうしてこんなふうになってしまったのかな、育て方がいけなかったのかな、甘やかして育ててしまったのかなと悩んでいました。
そしてとうとう、小学2年生になると学校へ行けなくなってしまいました。
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2.「ママのせい!」は自分ではどうしようもできないママ助けてのサイン
学校に行かなくなり、学校に行くという頑張りすぎるストレスは無くなったものの、母に対しての癇癪やこだわりはひどいままでした。
「TVを消すのが嫌だ」
「他のきょうだいの送迎について行きたくはないが一人で家にいるのはやだから行くな」
「もう家に帰ってくるな」と家を締め出される
「要求を受け入れるまで眠らない!」と夜11時頃まで私の耳元で言い続けるなど、
心身ともに削られる日々が続きました。
そんな中で、発達科学コミュニケーション(以下、発コミュ)のメルマガに出会い、自分なりに実践する日々、うまくいかないこともありましたが、ふり返れば、少しづつ変化をしていました。
息子が学校に行けなくなり、今まで当たり前と思っていた価値観が、少しずつ変わっていきました。
変えざるを得なくなることもありました。(今も日々アップデート中)
繊細な子の「ママのせい!」は、自分ではどうしようもできない、『ママ助けて!』のサイン!
癇癪を起こしてるときは、脳が暴れている状態で、これを落ち着かせるのが先!
このときに正論をぶつけても、感情を逆撫でし、余計に気持ちが炎上し、長引かせるだけだったことを知りました。
3.家では安心できることが一番大事
以前なら、思い通りにならずに癇癪を起こしているとき、
「そんなに怒ることじゃないよ」
「(無理な要求に対して)そんなこと無理だよ。わかるでしょ!」
「出来なくて怒るなら、もうやらなくていい!」
と怒っていました。
すると、火に油を注いだように余計感情が高ぶり、激しく怒ったり泣いたりしていました。
発コミュを受講してからは、息子の感情が荒れているときは特に、声はワントーン高く、明るく。
母がイライラしていても、表情や態度に出さないように心がけました。
うまくいかずに癇癪を起こしていることに対しては、
「うまくいかなくてやだったね」
「本当はこうしたいんだよね」
「そうか、そう思うんだね」
と否定せずに、まずは受け止めることにしました。
そして、とにかく頑張りすぎる息子の感情に巻き込まれないことに全力を注ぎました。
日常的に、「ありがとう」と感謝の言葉を伝える、
「それいいね」と共感する、
息子のしていることに興味を持って話を聞く、
「〇〇やったね」と途中まででもできたことを認める言葉をかける、
など肯定的な関わりを続けていきました。
また、いい記憶が増えていくように、以前と比べて少しでもできるようになったこと、楽しかったことなどを積極的に言葉にして伝えるようにしました。
繊細な子の気持ちを否定せずに聞くようになってから、
「ママは俺の気持ちをわかってくれて嬉しい、すごく安心する」
と言ってくれるようになり、学校に行かなくなってからの気持ちも、尋ねると少しずつ話してくれるようになりました。
あんなに酷かったこだわりも徐々に和らぎ、「まぁ、これくらいでいいか」と妥協することもできるようになりました。
癇癪はほとんどなくなり、うまくいかずにイライラしても大爆発せずに自分で収められるようになりました。
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4.頑張りすぎる息子の未来の可能性を広げる親になりたい!
小2の3学期から学校に行けなくなった息子は、小3の2学期から学校の別室に通うようになりました。
仲良しの友達と元気に歩いて下校してくる日もあります。
時々お休みをして、家で充電してバランスをとっているようです。
今なら、1年生の進学早々に疲れて荒れる繊細な子に対しての必要な対応がわかります。
これからまた新たに経験する節目や、環境が変化するタイミングで、頑張りすぎる息子の気持ちが荒れたら、安心できるお家でしっかり充電させてあげて、必要に応じて背中を押してあげたいと思います。
意思が強くてはっきりしている、興味が向かないことには取り組まないが、興味関心が向いたら集中力の高い息子。
そこが親の困りポイントになることあり、本人も葛藤するポイントでもありますが、最大の長所とも言えます。
今は、学校ではほとんど教科学習は、本人の意思で取り組んでいません。
息子の「好き!」「やりたい!」を大切に、目先のできた!できないにとらわれることなく、もっと先の未来を見て伸ばしてあげられる親になりたいです。
執筆者:はやしまみこ
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
頑張りすぎる繊細な子の関わり方がわかります▼