癇癪がはじまって1時間泣き続けるわが子。私はどうすればいいの?
ある日、県外に住む大好きな祖父母が遊びに来てくれました。
おもちゃを買ってもらったり、いっしょに遊んでもらったり楽しい時間を過ごしました。
しかし保育園児の息子は祖父母が帰ってしまう時間になると、ひどい癇癪が始まりました。
元々育てにくい子だなとは思っていましたが、大泣きして全く止まる気配なく、結局、1時間以上泣いていました。
「うわ、また始まった。」
気持ちはどっと重くなります。
私はどうにか止めたくて、いろいろやってみたのです。
まずはなだめてみます。
「そんなに泣かないでよ。また来るよ。」
気をそらしてみます。
「アイスでもたべようか?」
イライラしてきて怒ってしまいます。
「もう、いい加減にしてよ!泣いてもどうにもならなないでしょ。お母さん何か悪い?」
癇癪が起こる度に同じことの繰り返しです。
私はその度に疲弊し、イライラが募りました。
夫は、「おまえが甘やかすからずっと癇癪が収まらないんだ!」
と捨て台詞を吐きます。
私はどうしたらよかったのでしょうか?
小さい子の癇癪はどうしておきるのか?育てにくい子のお母さんの気持ちは?
小さい子は自分の悲しみや怒りなど感情、不安を言葉で表現することができません。
負の感情をまとめて癇癪という形で表現してしまうことが多々あります。
それ以外気持ちの伝え方がまだわからないのです。
また、発達特性から、癇癪が起こりやすい場合もあります。
不安が強かったり、衝動性が強かったりと、癇癪を引き寄せる要因が多いのです。
ずっと後でわかりますが、うちの場合はそうでした。
この育てにくい子は、特にお母さんの育て方が悪いわけではありません。
しかし、癇癪が起こってその場にいるお母さんの気持ちはどうでしょうか?
どうにか早くこの嵐のような状況を止めようと必死になってしまいます。
お母さんの方も、もはやちょっとしたパニックです。
そんな時は、試呼吸をして、無理やりにでも自分を落ち着かせるように言い聞かせ、
目線を変える対応をしてみましょう。
どういうことかというと・・・。
俯瞰した鳥の目線で観察してみると・・・。
まずは俯瞰して、今の状況を客観的に見ます。
空を飛んでいる鳥のような目線です。
泣いて騒いでいるお子さんがいます。
そばで焦っているお母さんがいます。
お母さんは、一生懸命声をかけようとしています。
そこでちょっと待ってみます。
今、お子さんの荒れた気持ちに巻き込まれて、お母さんの気持ちがイラっとなってきましたね。
このまま何か声をかけたら、火に油を注いでしまいます。
じゃあ、どうしたらいいんだろうな、などと時間をとってみます。
気持ちだけ遠くに離れてみたら、ちょっとだけお母さんの心にスペースができます。
スペースができたら、お子さんはどんな気持ちなのか考えてみてください。
「おじいちゃんとおばあちゃんが帰ってしまって悲しかったね。もっといっしょにいて遊んでほしかったんだよね。」
子どもの気持ちの代弁をします。
子どもは気持ちをわかってほしいから癇癪を起こして訴えることが多いので、それだけですっと収まることも多いですよ。
もしそれで癇癪が引いたら、やめられたことを褒めてあげましょう。
「わあ、すぐに泣くのをやめられたね。すごいなあ。またおじいちゃん、おばあちゃんと遊んでもらおうね。」
泣き喚くのをすぐにやめるのは良いことだと、脳にインプットされました。
次のよいステップになります。
小さい子とお母さん物理的距離がいつも近いです。
それはお子さんのことをしっかり、じっくり観察できるということです。
しかし、ときには気持ちを空に飛ばして、鳥の目線で観察してみてください。
それだけで解決の糸口が見えることもありますよ。
執筆者:高橋 花ずえ
(New Mammyアンバサダー★)
癇癪の具体的な対処方法が他にもたくさんわかります。
▼無料メール講座の登録はこちらから