ADHD中学生の反抗期!「うるせー消えろ!」などと激しい暴言を吐かれて辛いと感じていませんか?ママだって心がある人間です!反抗期に疲れたママと反抗期の息子との親子関係を修復させる秘策をお伝えします。
【目次】
1.ADHD中学生の長男の激しい反抗期が辛い!
2.ADHD中学生が反抗的になるのはなぜ⁉
3.反抗期で親子関係が悪化するのは親の対応が原因!
4.今すぐできる親子関係の修復術2選
①子どもの気持ちに共感する
②ドライブしながら子どもの話を傾聴する
1.ADHD中学生の長男の激しい反抗期が辛い!
私には中学2年生の注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向の長男がいます。長男は中学生になり団体競技の部活動へ入部しました。
最初は塾に部活に文武両道で頑張っていたのですが、6月になると先輩や先生とのトラブルを機に、部活をずる休みしたり、朝起きられなかったりが目立つようになってきました。
毎日遅刻寸前のため学校まで車で私が送迎することが多くなっていました。
送迎中の車内では、朝から口論バトル。
「もっと早く寝ないから起きられないんだよ!ゲームをやめて〇時には寝るようにしなさいよ!」
「明日は自分で歩いて学校へ行ってよね。」
説得する私に対し、反省するどころか「うるせー、シネよ!」と長男から激しい暴言が返ってくる始末!
言葉は言霊です。言ったほうは忘れてしまいがちですが、言われた方はずっと心に残っているのです。
毎日くりかえされる長男からの激しい暴言と反抗期に私は疲れ果てとても辛いと感じていました。
一方、長男は学校で先生や先輩から注意されるだけでなく、帰ってきてからは私からの矢継ぎ早の指示出しシャワーに疲れていたのです!
心休まる場所がなかった長男は朝起きられなくなり、登校しぶりするようになってしまいました。
2.ADHD傾向の中学生が反抗的になるのはなぜ⁉
一般的に反抗期とは、子どもが人の意見や指示に反抗することが増える時期のことを言います。
主に2~3才ごろの「第1反抗期」と思春期の「第2反抗期」があります。
ここでは思春期の反抗期についてお話したいと思います。
思春期といっても個人差があり、だいたい男の子は10~14歳ごろ、女の子は8~18歳ごろと言われています。
第2反抗期は、自我の芽生え、心の成長が追いついていない状態であることや、思い通りに物事が進まないことに対するストレスが原因で起こります。
また自分自身が何者なのかという疑問が芽生え、髪形や服装を気にしてみたり、自意識過剰になったり、人と比べて劣等感を抱いたりします。
思春期を迎えると性ホルモンや成長ホルモンの分泌が大量に増えていき、女の子は女性らしい体に、男の子は男性らしい体に成長します。
同時に心身は不安定になり、常にイライラした状態になってしまうのです。
さらに発達障害やADHD傾向の中学生となると、周りの大人の不適切な対応から二次障害として反抗挑戦性障害を引き起こすこともあるのです。
まさにADHD中学生は多感な時期を過ごしていて、精神的自立するために必要な過程でもあるのです。
ですが、息子に毎日激しい暴言を吐かれたり反抗的な態度をとられたら、親としては注意しないではいられませんよね?
3.反抗期で親子関係が悪化するのは親の対応が原因!
実は子どもから過度に反抗されるということは、反抗されるような言い方や接し方を親御さんがしているからかもしれません。
今までは小さいから先回りしてママがなんでもやってあげて、「こうしなさい!」と指示を出して親の言う通りにさせていたことが影響しています。
思春期の子どもは自我が確立し、上から目線の言葉を特に嫌います。
親としては良かれと思って教えていることが、子どもにとってはそうと受け取れず親子関係が悪化していくのです。
さらに発達障害・ADHDのお子さんは感情を言葉にするのが苦手なんです。
だからイライラしたり、自分が嫌な気持ちになると「うるせー!シネ」などと激しい暴言を吐いたり反抗的な態度をとるようになります。
そんな暴言を吐かれると、ママだって辛い!ママもつい感情的に言い方がきつくなったり、表情も険しくなったりしますよね。
発達障害・ADHDの子は表情を読み取ることに敏感なので、険しい表情のママをみると、「怒っている」とマイナスイメージを抱き、さらに親子関係を悪化させてしまうのです。
では、どうしたらいいのでしょうか?次にお話しますね。
4.今すぐできる親子関係の修復術2選
荒れる反抗期の中学生には、こちらが感情的にならないことが必須条件になります。
親子関係を修復する具体策を2つご紹介します。
◆①子どもに共感する
反抗期のお子さんから感情的に「ブッコロシテヤル!シネ!」など激しい暴言を吐かれたら、
「そんなことは言わないの!親に向かっていうことではないよ!」
ときつい顔をして正論で諭していませんか?
落ちついて考えれば、子どもだって言っていいことと悪いことはわかっています。
暴言を吐くのは、自己防衛反応のひとつでもあるのです。
必死でストレスやしんどい気持ちから自分を守ろうとしているんです。
そんなときは、「そう思うんだね。そのぐらいイライラしているんだね。」と優しく共感するようにしましょう。
子どもはわかってもらえたと安心するので、次第に暴言は減っていきます。
それでも子どもから暴言をはかれて、笑顔や優しい言葉がかけられないこともありますよね。
そんなときは、次を試してみてください。
◆②ドライブしながら子どもの話を傾聴する
ママが穏やかの表情を作れなかったり、優しい声かけができないときはドライブがオススメですよ。
ママが運転手で、お子さんは後部座席に座ってもらうのです。
するとママの困った表情は見えないので、お子さんもマイナスイメージを感じ取ることはありません。お子さんの荒れていた感情も徐々に落ち着いてきます。
まずは「いつもがんばっているよね。」と肯定して、困りごとはないか聞いてみてくださいね。
沈黙があっても大丈夫!
「あのお店おいしそうだよね?今度行ってみたいね。」など周りの景色をママの独り言のように言葉にすると「そうだね。今度行きたいな。」と返答してきたり、
「今日は嫌なことがあったんだ…」と具体的に語らなくても自分の気持ちを話してくることもあります。
最近お子さんと会話ができていないなっと思ったら、ドライブに誘ってみませんか?
我が家では長男がイライラして荒れているなって感じたときは、ちょっとドライブをしながら会話をするようにしています。
そして、遅刻寸前の息子を学校へ送迎することも時々ありましたが、感情的に叱らず対応し続けていたら、親子関係が修復でき、息子は遅刻せずに徒歩で学校に行くようになりました。
ぜひ試してみてくださいね!
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発達凸凹中学生の子育でのヒントをお伝えしています
執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)