小学二年生で登校拒否!低学年不登校のグレーゾーン小学生に親が今日からできること

 

低学年で不登校になると、勉強の基礎もままならず私たち親は不安ですよね。ですが適切な対応で、不登校の小学生は大きく成長します。小学二年生で登校拒否をした、発達グレーゾーン・不登校の小学生に親が今日からできることをお伝えします。
 

【目次】

 
 

1.小学二年生の子どもが登校拒否、不登校の小学生にどん底の日々

 
 
私には発達グレーゾーンで不登校の娘がいます。
 
 
不登校ではあっても、今ではやりたいことがあり、苦手な勉強にどうしたら取り組めるか、自分で試行錯誤する力がつきました。
 
 
もちろん初めからそうだったわけではありません。
 
 
2年前、私は子育てでどん底を味わいました。
 
 
 
 
当時小学二年生になったばかりの長女が登校拒否をするようになったからです。
 
 
低学年で不登校になると言うことは、基礎学力がないまま時間が止まってしまう…。
 
 
娘の将来は真っ暗だと思い、すべてが終わりだと感じてしまいました。
 
 
育てにくさは娘が保育園の頃からずっと感じていて、この子は発達グレーゾーンかもしれないと思っていました。
 
 
ところが小学校へ入学すると、毎朝早く起きて準備をし、7時過ぎには集合場所へ行くようになりました。
 
 
小学校へ通えるか心配していた私は、自分の取り越し苦労だったことがわかり、肩の荷が一気に下りたのを覚えています。
 
 
順調に2年生になり、これで大丈夫だと思ったのもつかの間、ゴールデンウィーク前後から、集団登校に行くのが嫌だと言いだしたのです。
 
 
その後は学童が嫌だ、学校が嫌だと、あっという間に「普通の小学生」ではなくなってしまいました。
 
 
数日休ませれば学校に戻るんじゃないか、夏休み明けには気持ちも新たに登校できるんじゃないかと根拠もなく思っていました。
 
 
家にいても勉強はしない、ゲームや動画視聴ばかりの娘。
 
 
三年生になると外出まで拒むようになり、不登校で引きこもりの生活が約一年続きました。
 
 
そんな不登校の娘も、今はやりたいことをして、自分で考えて行動する力がついたのです!
 
 
発達グレーゾーンの娘が毎日学校に行けたのに、二年生になって突然登校拒否をしたけれど、自信を回復した親の関わりについてお伝えします!
 
 

2.グレーゾーンの小学生が不登校になりやすいのはなぜ?

 
 
発達グレーゾーンの小学生は困りごとを抱えながら、定型発達の子どもたちの中で毎日がんばっています。
 
 
周りに迷惑をかけない・目立たない困りごとを抱えているグレーゾーンの子は見過ごされやすく、気づいたときにはがんばれなくなってしまいます。
 
 
できることが当たり前の子どもたちと比べられ、「自分だけできない」と感じることで、自信が失われるからです。
 
 
 
 
「発達障害」は脳機能の発達が関係していて、医師や専門家の診断を受けることで支援を受けやすくなります。
 
 
一方「グレーゾーン」は発達障害の症状があっても、いくつかの診断基準に満たないため診断が下りません。
 
 
診断が下りないため、困りごとを抱えていても定型発達の子どもたちと同じ土俵で学ばなければいけないのです。
 
 
二年生になると勉強のペースがあがり、先生の意識は特に困りごとが目立つ子に集中します。
 
 
親でさえ、「一年生でできたのだから」と安心してしまいます。
 
 
できないことばかりで自信を失い続け、とうとう不登校へと発展してしまうのです。
 
 
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3.グレーゾーンの小学生に「がんばればできる!」は逆効果?

 
 
グレーゾーンの小学生ががんばってもできないのは、努力が足りないからではありません。
 
 
すでに全力でがんばっていて、これ以上がんばれない状態が不登校や登校拒否です。
 
 
ずっとがんばっている子が「もっとがんばりなさい」と言われて、がんばれるでしょうか。
 
 
特にグレーゾーンの子は、ネガティブな記憶が残りやすいという脳の特性があります。
 
 
自信を失うと、その失敗がいつまでも記憶され「どうせできない」と考える癖がついてしまいます。
 
 
 
 
実は最近になってわかったのですが、娘は字を書くことが極端に苦手なタイプでした。
 
 
字が汚くて雑、書くことを嫌がる娘に、「もっと丁寧に書かないとうまくならないよ」と注意していました。
 
 
苦手なら練習するしかないと思っていた私は、「もっとがんばれ!」と追い込んでいたのです。
 
 
私は娘が小学二年生になって登校拒否をするまで、特別な対応を取りませんでした。
 
 
小学二年生で突然の登校拒否に、頭が真っ白。
 
 
ネットや本からひたすら情報を集めました。
 
 
そして出会ったのが一冊の本『子どもの未来を変えるお母さんの教室』(吉野加容子/著、青春出版社)でした。
 
 
これまでの自分の対応が裏目に出ていたと気づくことができました。
 
 
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4.低学年で不登校になったグレーゾーン小学生に今日から親ができること

 
 
登校拒否をする不登校の小学生に親ができることは、子どもの「自信」を回復してあげることです。
 
 
自信を回復するためには成功体験が欠かせません。
 
 
「成功体験」と言っても特別なことをする必要はありません。
 
 
視点を変えれば日常の中でたくさんの成功を見つけることができます。
 
 
方法はとても簡単、子どものできていることに注目し、肯定の声かけをすればいいのです。
 
 
朝起きたら「起きたね!」
 
 
ご飯を食べていたら「ご飯食べてるね~!」
 
 
着替えをしていたら「着替えてるね~!」
 
 
声をかけることがない時は、ただギュッとハグをするだけでもOK!
 
 
私はよく「ママのタカラモノちゃん!」と言いながらハグをします。
 
 
 
 
『子どもの未来を変えるお母さんの教室』にはこう書かれています。
 
 
「お母さん、もっともっとラクしていいんです」
 
 
まずはお母さんも子どももがんばらずに、小さな自信をコツコツためていきましょう。
 
 
小さな自信がコップにたまると、子どもは次のステップに進めるようになります。
 
 
 
 
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執筆者:本田ひかり
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
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