お子さんが幼稚園・小学校のクラスで一人だけ浮いていると心配な方も多いのではないでしょうか?発コミュトレーナーの岩下まいさんもかつてはそんなお悩みをお持ちでした。トレーナーとして起業したことで、お子さんと大変身したご経験を伺いました。
【目次】
1. お子さんがクラスで一人だけ浮いている!というお悩みはありませんか
お子さんがクラスで一人だけ浮いている!というお悩みをお持ちのお母さんは多いのではないでしょうか?
授業参観や運動会・文化祭など、園や学校の行事に行くことがつらい…
発達科学コミュニケーショントレーナーとして活躍している岩下まいさんも同じ悩みを持っていました。
そんな岩下さんがどのようにしてそのお悩みを解決していったのでしょうか?
今回は、岩下さんの発コミュとの出会い、お悩みを解決してきたこれまでの経緯について伺っていきます。
岩下さんのご専門とどのような思いで発コミュでの活動をしているのかはこちら
2.発コミュを受講しようと思ったきっかけ
岩下さんが発コミュを受講を決めたきっかけについて伺っていきます。
ーーー岩下さんが発コミュを習おうと決めたきっかけについて教えてください!
「息子はもともと落ち着きがない子でした。
プレの幼稚園の時はそこまで気にはしてなかったんですが、入園式の時に一人だけ浮いている現場を目の当たりにして…
『あ、これはちょっと怪しいな』と思って、年少さんの時に初めて発達検査を受けました。
それから支援センターや定期的に心理士さんの相談を受けたり、年に1回発達検査を受け続けていたのですが、診断はつきませんでした。
かといって成長とともに、改善するどころか、落ち着きのなさや感情面の悩みが増えて、すごいネットサーフィンをする日が続きました。
そんな時に、たまたまネット検索で創始者の吉野加容子さんのブログに出会いました。」
ーーー入園式で不安を感じられたんですね。具体的には何が起こったんですか?
「入園式は親子並んで座っていたので全然大丈夫だったんです。
入園式が終わって教室に帰ってから、『お席に座ってね』と先生に言われて…みんなはチョンチョン座っていったんですが、一つだけ席が空いていて。息子はいっこうに座る気配がなかったんです。
何度促しても嫌がって地べたにごろごろ寝転んで、一人で私と奮闘しあっていました。
そのうち『いやだー!』と癇癪になってしまって、先生に『あ、良いですよ、良いですよ!』と言われて…他の保護者の視線が刺さるのが分かりました。
『これはうちだけだな…』皆ちょこんと座ってるのに、座れないって、ちょっと違うんだなと気づくきっかけになりました。」
ーーークラス一人だけ、というのは岩下さんもつらかったですよね。吉野さんのブログを発見されて、すぐに個別相談に申し込まれましたか?
「いいえ、すぐには申し込みませんでした。私が入会したのは2018年10月で、息子がもうすぐ1年生になる前というタイミングでした。
その年の5月くらいに発コミュの存在をブログで知ったのですが、『ちょっと怪しいかな』って思っていて…けれど、ブログを読んでいくうちに吉野さんのファンになりました。
これ以上行き詰まったら吉野さんに相談したい!って思ってたんですけど、なかなか行動には移せませんでした」
ーーーなかなか行動に移せなかったのはどうしてだったんでしょうか?
「当時心理士さんたちに相談していて、自分のやり方がいけないとは分かっていたんです。だから『責められちゃうんじゃないか』と相談にすることに対するハードルの高さがあって、なかなか相談できずにいました。
一方で、もともとセラピストとして活動していて、ママたちが癒される姿に心から喜びを感じたり、やりがいも感じていたりしたんです。
出産後にセーブしていた活動を息子の入学と娘の入園のタイミングで、本腰を入れて復帰したい思いがありました。
セラピストという癒す仕事なのに、親子関係が悪化の一途で、家族すら癒せていない罪悪感や劣等感をずっと思い抱いていて、常に悶々としている時期を過ごしていたんです。
仕事と子育ての両立にも悩んでいて、そんな時になかなか相談できずにいた吉野さんのメルマガで、トレーナーの募集があって、『これだ!』と思って飛び込みました」
ーーーその時に申し込もうと思った理由は何でしたか?
「自分自身が子育てにつまずいていてネットサーフィンを続ける中で、世の中には同じように悩むママがたくさんいて、同じように孤独な思いを抱いていることを知りました。
だから、子どもの困り事もママの悩みも解消できるトレーナーの仕事自体がすごく魅力的にも感じました。
私自身がセラピストとして人を癒したい、だけどガミガミ育児で家族を癒せていない葛藤が長らく私自身を苦しめていました。
本来は比べるものでは無いかもしれないんですけど、肩こりとか腰痛だとかむくみだとかママ自身の体の痛みや不快感と、子どものことでの精神的な痛みを比べると、ママにとって逃れたい痛みは、断然子どものことだと思ったんですね。
自分の子育てでそれを痛感して、子どもの成長は待ったなしだし、子ども自身もしんどい思いをしていて、子どもにとってもママの代わりはいないって思いました。
その時に、セラピストとして女性の体を癒す代わりの人はいくらでもいるし、私自身もセラピストとして人に触れる機会は、またそのうち作ろうと思えば作れるかなって思いました。
それよりも子どもの今の問題を解決せずに大人にする方がよっぽどママたちを苦しめ続けるなぁって確信したんです。
そして、子どもの変化と感動を一人でも多くのママたちに知ってもらいたいと思ったんです。セラピストの活動っていうのは一旦置いてトレーナーで発コミュでやっていくぞって決めました。」
◆ポイント解説
よく動くタイプのお子さんを育てるママたちは、自分自身の肩こりやむくみなど体の痛みもありますが、お子さんのことでより心を痛めていることが多いですね。
子どものことが心配で心配で、ガミガミ育児をしていると毎日疲れてしまいます。岩下さんは、そんなママたちの強い味方になってくれるトレーナーだと感じました!
子どもが笑顔で元気でいてくれるからこそ、ママも「今日マッサージに行って癒されて来よう~」という気持ちになれるのではないでしょうか。
3.子どもの好奇心に火をつけたい!~仕事をすることは子どもの世界を広げること~
ーーー発コミュを実践して、息子さんはどんな成長を見せてくれましたか?
「発コミュに入って実際に講座をスタートさせたのは年明けだったんですが、2週間でびっくりするぐらい子どもが変わりました。
全然話を聞かない子どもだと思ってたんですけど、実は私に対してお手伝いをしたい気持ちがあったり頼ってほしいって思ってるんだなっていうのが伝わってきました。
本当に実際に『困ったら俺に言ってね』『俺は優しい男だからさぁ』みたいなことを言ったりするようになったんですね。
すごく自信を持って行動することが増えました!」
◆ポイント解説
本やYoutubeなど情報は得ていて、叱るよりも褒めた方がいいというのは知っているし、わかっているけれど、褒めるところなんてないし…となかなかお子さんを褒めることが難しいお母さんは多いのではないでしょうか。
岩下さんも、心理士の先生に相談をしていて、自分のやり方がよくないことはわかっていたけれど、変えることができなかったとのこと。
発コミュを受講されて、やり方を変えることを決意されて実践されたら、たった2週間でびっくりするくらいお子さんが変わったようです。
それまではいうことを聞かない、話を聞かない子だと思っていたのが、実はお手伝いをしたい、頼って欲しいと思っていてそれを口で伝えられるような関係になっています。
2週間でそんなお子さんの本来の姿が見られたのは、岩下さんが本気で取り組まれた結果ですね!
ーーー岩下さんご自身はトレーナーとして活動されて、どんな変化はありましたか?
「トレーナーの活動の中で、ママたちの変化に触れながら自分自身とも向き合う機会が多かったです。気づいたのは、子どもは親の価値観そのままで育つことですね。
親の言葉遣いや考え、態度をそのまま受け継ぐこと。子どもが見る世界は、親が見せてきた世界そのものだと気づきました。実際にうちの息子に今年の誕生日に行きたい場所としてリクエストされたのも、結局これまで経験してきたものばかりでした。
これまでは目の前のママたちのために仕事してきてたんですけど、私自身が仕事をする事は子どもの世界を広げることにもつながることに気づきました。
そして、まだまだそれを広げてあげられてないなと痛感しています。親子関係が良くなったからこそ、もっと広い世界を一緒に楽しみながら見せてあげて、子どもの好奇心に火をつけてあげたいって感じるようになりました。」
◆ポイント解説
確かに、小さい子どもは、特にママが知っていることの範囲を超えることはなかなかないですね。
ですから、ママがいかに自分の視野や自分の経験を広げて、良いものを子どもに伝えていくかが大事になることが分かりました。
発コミュに出会った時には、落ち着きのなさや感情面の悩みが増えていた状態だった岩下さん。
親子関係が良くなったからこそ、子どものやる気に火をつけたり興味が増えたりして、「こういうのがやってみたいなぁ」と好奇心に火をつけて、経験を増やしてあげることができる事になる。
悩みから解放され、次のステップのお子さんの経験をいかに増やしてあげるかということにシフトされ、大変身されていることが伝わってきました!
次回は、岩下さんの変化と素顔に迫っていきます。お楽しみに!
岩下さんに直接話を聞きたい方は、11月6日のNicotto!ライブにぜひお越しください!
執筆者:山田ちあき
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)