小学生のメガネ問題。友達のからかいに傷ついた子に「気にしすぎ」と返してしまい、親子関係がギクシャクしてしまうことはありませんか?そんな時こそ、「わかってもらえた」経験が子どもの心を強くします。実例と寄り添い方をご紹介しますね。
小学生のメガネ問題、学校でかけたがらないと悩んでいませんか?
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小学生の子どもが視力低下でメガネを作ったけれど、学校でかけたがらない
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「メガネだ〜!」と笑われたことをきっかけに、全く使わなくなってしまった
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メガネをかけることで、いじめやからかいにつながらないか心配
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親としてどう接すればいいのかわからない
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叱ってしまって、ますます頑なになってしまった
「せっかくメガネを作ったのに、学校ではかけてくれない…」
そんなお悩みを抱えるお母さんから、実際にこんなご相談をいただきました。
気にしすぎ!と喧嘩腰になってしまいました
小学2年生の男の子。
春の視力検査で視力低下がわかり、3月に気に入ったメガネをやっと見つけて購入。
「これなら学校でもかけたい!」と本人も嬉しそうでした。
ところが、登校初日、仲の良いお友達2人から「メガネ〜!」とからかわれ、外してしまったそうです。
その度に、「そこまでお友達はからかう気持ちはないよ。気にしすぎ。
それからは、学校ではメガネをかけることができず、よくはないと思いつつ、
ダメだったので、つぎの手で、
絶対抵抗するかなとも思いきや、
大好きなものをしなくていいほど、
「増税メガネ」と呼ばれる時代に、子どもたちは何を感じているのか
最近では、大人でさえも、国のトップである首相が「増税メガネ」と揶揄される時代です。
たった一つのアイテム メガネが、「からかい」や「いじめ」のきっかけになってしまう現実。
それは、何気ない一言が子どもの心を深く傷つけてしまうということを、私たちに教えてくれます。
気持ちに寄り添うことから、子どもは動き出せる
ある日、お母さんは息子さんから
「実は、学校で一度もメガネかけたことないんだ…」と打ち明けられました。
いつもなら「なんで嘘つくの!」と怒ってしまいそうな場面でしたが、この日は気持ちをぐっとこらえ、「気持ちはわかるし、嘘ついたことは怒らないけど、
すると彼は、自分から「先生に助けてほしい」と言い出し、連絡帳で「笑われたら助けてください」とお願いすることを親子で話し合うことができました。
気持ちを“わかってもらえた”成功体験を積み重ねる
私のところに来るお子さんの多くは、癇癪・暴言・暴力などの行動を通して「わかってほしい!」という気持ちを表しています。
中には、何も言わずに一人で悩んでいる子もいます。
背景には、「どうせわかってもらえない」という寂しさがあることがほとんどです。
だからこそ大切なのは、真っ先にすることは、“行動を変えること”よりも、「気持ちをわかってもらえた」経験を1つでも多く積み重ねること。
たとえばこんな関わり方が有効です。
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泣いたときに、「悲しかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげる
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嘘をついたときに、「言えなかったのは、きっと怖かったんだよね」と寄り添う
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メガネをかけられなかった日も、「無理にがんばらなくて大丈夫だよ」と安心させてあげる
この“わかってもらえた”成功体験が、子どもの中に少しずつ安心感を育て、やがて自分のタイミングで行動を変える力になります。
子どもに必要なのは「解決」ではなく「味方」
「小学生 メガネ いじめ」と検索する親御さんの多くは、今まさに悩みの渦中にいて、何とかしてあげたいと必死になっています。
けれど、子どもにとっていちばん欲しいのは、「正しい対処法」より「安心できる味方」です。
正そうとするより、寄り添ってあげる。それが、長い目で見たときに一番の“解決”につながります。
子どもの心が強くなるのは、「わかってもらえた」と感じたとき
メガネをかける・かけない。
それはきっと、子どもにとってはほんの一部の問題。だけど大きな問題でもあるのです。
本当に大事なのは、「自分の気持ちを、ちゃんとわかってくれる大人がいる」という経験を積むことです。
その安心感があれば、子どもはどんな環境でも、少しずつ、着実に前へ進んでいけるようになります。
親子の関係性が成り立ってから、次のステップ、いよいよ先生との連携作戦です。
▼二次障害は周囲との連携で、
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