小学生のメガネ、からかいが「いじめ」に? ママに気持ちをわかってもらえた満足感で子どもの心は強くなる

小学生のメガネ問題。友達のからかいに傷ついた子に「気にしすぎ」と返してしまい、親子関係がギクシャクしてしまうことはありませんか?そんな時こそ、「わかってもらえた」経験が子どもの心を強くします。実例と寄り添い方をご紹介しますね。

 

小学生のメガネ問題、学校でかけたがらないと悩んでいませんか?

 

  • 小学生の子どもが視力低下でメガネを作ったけれど、学校でかけたがらない

  • 「メガネだ〜!」と笑われたことをきっかけに、全く使わなくなってしまった

  • メガネをかけることで、いじめやからかいにつながらないか心配

  • 親としてどう接すればいいのかわからない

  • 叱ってしまって、ますます頑なになってしまった

 

 

「せっかくメガネを作ったのに、学校ではかけてくれない…」

そんなお悩みを抱えるお母さんから、実際にこんなご相談をいただきました。

 

 

 

気にしすぎ!と喧嘩腰になってしまいました

 

 

小学2年生の男の子。

春の視力検査で視力低下がわかり、3月に気に入ったメガネをやっと見つけて購入。

 

 

「これなら学校でもかけたい!」と本人も嬉しそうでした。

 

ところが、登校初日、仲の良いお友達2人から「メガネ〜!」とからかわれ、外してしまったそうです。

 

 

 

 

その度に、「そこまでお友達はからかう気持ちはないよ。気にしすぎ。お友達も最初は言うだけでかけ続ければ慣れて言わなくなるから」喧嘩腰で話してしまっていました。

 

 

それからは、学校ではメガネをかけることができず、よくはないと思いつつ、メガネを1日学校でかけて行ったら1日20円のお小遣いあげると提案してみましたが、全く乗らず。

 

 

普段おもちゃなど欲しいものはお小遣いで買いなさいと言っているので、飛びついてくると思いましたが違いました。

 

 

ダメだったので、つぎの手で、かけないのなら平日YouTubeやゲーム禁止にするからと半ば強制的に決めました。

 

 

絶対抵抗するかなとも思いきや、帰宅後に「ねえ、今日はテレビもゲームもダメなの?」と数回聞いてきて、可哀想かなと思いながら、ダメだよと言うと、そこで収まり、大人しく漫画を読んだりして過ごしていました。

 

 

大好きなものをしなくていいほど、メガネを学校でかけて笑われるのが嫌なんだなとより一層思いました。

 

 

 

 

「増税メガネ」と呼ばれる時代に、子どもたちは何を感じているのか

 

最近では、大人でさえも、国のトップである首相が「増税メガネ」と揶揄される時代です。

 

 

たった一つのアイテム メガネが、「からかい」や「いじめ」のきっかけになってしまう現実。

 

 

それは、何気ない一言が子どもの心を深く傷つけてしまうということを、私たちに教えてくれます。

 

 

気持ちに寄り添うことから、子どもは動き出せる

 

ある日、お母さんは息子さんから

「実は、学校で一度もメガネかけたことないんだ…」と打ち明けられました。

 

 

いつもなら「なんで嘘つくの!」と怒ってしまいそうな場面でしたが、この日は気持ちをぐっとこらえ、「気持ちはわかるし、嘘ついたことは怒らないけど、嘘をつくとその後嘘をつき続けることになり自分が辛いでしょ?」というとコクンと頷きました。

 

 

すると彼は、自分から「先生に助けてほしい」と言い出し、連絡帳で「笑われたら助けてください」とお願いすることを親子で話し合うことができました。

 

 

 

 

気持ちを“わかってもらえた”成功体験を積み重ねる

 

私のところに来るお子さんの多くは、癇癪・暴言・暴力などの行動を通して「わかってほしい!」という気持ちを表しています。

中には、何も言わずに一人で悩んでいる子もいます。

 

 

背景には、「どうせわかってもらえない」という寂しさがあることがほとんどです。

 

 

だからこそ大切なのは、真っ先にすることは、“行動を変えること”よりも、「気持ちをわかってもらえた」経験を1つでも多く積み重ねること。

 

 

たとえばこんな関わり方が有効です。

 

  • 泣いたときに、「悲しかったんだね」と気持ちを言葉にしてあげる

  • 嘘をついたときに、「言えなかったのは、きっと怖かったんだよね」と寄り添う

  • メガネをかけられなかった日も、「無理にがんばらなくて大丈夫だよ」と安心させてあげる

 

この“わかってもらえた”成功体験が、子どもの中に少しずつ安心感を育て、やがて自分のタイミングで行動を変える力になります。

 

 

子どもに必要なのは「解決」ではなく「味方」

 

「小学生 メガネ いじめ」と検索する親御さんの多くは、今まさに悩みの渦中にいて、何とかしてあげたいと必死になっています。

 

 

けれど、子どもにとっていちばん欲しいのは、「正しい対処法」より「安心できる味方」です。

 

 

正そうとするより、寄り添ってあげる。それが、長い目で見たときに一番の“解決”につながります。

 

 

子どもの心が強くなるのは、「わかってもらえた」と感じたとき

 

メガネをかける・かけない。

それはきっと、子どもにとってはほんの一部の問題。だけど大きな問題でもあるのです。

 

 

本当に大事なのは、「自分の気持ちを、ちゃんとわかってくれる大人がいる」という経験を積むことです。

 

 

その安心感があれば、子どもはどんな環境でも、少しずつ、着実に前へ進んでいけるようになります。

親子の関係性が成り立ってから、次のステップ、いよいよ先生との連携作戦です。

 

二次障害は周囲との連携で、

予防・改善できます!
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