子どもの着替えがスムーズに進む「脳のメカニズム」に沿ったママの声かけ方法

子どもの朝の支度が進まなくて困っている、そんなお悩みはありませんか?もう幼稚園生だから、着替えは自分でできるようにならないと!ママは心配してついうるさく言ってしまいますよね。そんなお悩みを持つママにおすすめの声かけ方法をお伝えします。

朝の幼稚園前の着替えがスムーズにできない子ども

朝の着替えがなかなか進まないお子さんに困っていませんか?
朝の時間帯は、ママにとってはやることが盛りだくさん!

朝食の支度、お弁当作り、洗濯、朝食の後片付け…

忙しい朝の時間帯は、ママも自分のことで手一杯。
お仕事しているママならなおさらですよね。

できれば子どもには、自分のことは自分でやってほしい!
もう幼稚園生なんだから、せめて着替えくらいは一人でやってほしい!

けれども、お迎えのバスの時間まであと5分なのに、まだパジャマのまま…

ママが「早く着替えて!」と急かすも、子どもはテレビに夢中で着替えの手がずっと止まったまま…

とうとうママがしびれを切らし、怒って険悪な雰囲気の中、子どものパジャマをはぎ取り制服に無理やり着替えさせて園バスに押し込む。

何を隠そう、これが幼稚園時代の我が家の恒例の朝の時間でした。

子どもの着替えが進まない理由

子どもの着替えが進まないのには、実は理由があります。

ママからの「着替えて!」という言葉だけだと、子どもの脳の中では着替えるためにいくつもステップを踏まなければならない、という状態になっています。

・テレビを見るのをやめる
・幼稚園の制服を持ってくる
・パジャマを脱ぐ
・制服に着替える
・靴下を履く

「着替えて!」のひと言にも実はこれだけのステップが含まれているのです。

ママの声かけと子どもの脳の状態

加えて幼い子どもの脳は、行動し始めるときに一番負荷がかかります。

そのときに、ママから「着替えて!」と怒った口調で言われたら、子どもの脳はさらに負荷がかかってしまうのです。

そうなると、子どもの脳はもうママからの「着替えて」を受け入れられなくなります。

幼い子どもの脳は特に負荷を嫌います。
ママの怖い顔と怒った声は、子どもにとって大きなストレスになるのです。

この脳に負荷が大きい状況から逃避するために、おとなしい子は、大好きなテレビにさらに没頭したり、感情の起伏が激しい子は、親子喧嘩に発展したり…などの悪循環が生まれてしまうのです。

子どもの着替えがスムーズに進むママの声かけ方法

そこで、着替えをスムーズに行うために子どもの脳に届く声かけが必要になってきます。

幼い子どもには、お子さんを観察しながらママが分解して指示を出すというやり方が有効です。
分解して指示を出すとは、『子どもにとって大変な課題=着替え』、を簡単にして行動を促すという狙いがあります。

はじめは、ママが朝の着替えを準備してあげて、お子さんの負荷を軽くしてからスタートするといいでしょう。

具体的には、

①「まずパジャマ脱ごうか〜」
ーお子さんがパジャマを脱ぎ始めたら、すかさず「お、パジャマ脱いだんだね!」

②「制服ズボンから履こうか♪」
ーお子さんが制服を着始めたら、「制服着たんだねー!」

③「靴下を履こう!」
ーお子さんが靴下を履き始めたら、「靴下履いてるね!」

と、3段階で指示を出していきます。

①〜③をいっぺんに指示を出すのではなく、
①が終わったら、②の声かけ、
②が終わったら、③の声かけ、

というようにお子さんを観察しながら、段階を踏んで声をかけてあげましょう。

分解指示は、多すぎると脳の負荷が大きくなるので、幼い子どもには1度に3個くらいに絞るといいですよ。

そして、幼い子どもには『指示と褒めはセット』が大切です!

なぜなら、ママから褒められることによって、子どもの脳の中に着替えが「成功体験」としてインプットされるからです。

こうして幼い子どもの脳内で「着替え」という行動が着実に定着していくのです。

お子さんの着替えが一人でスムーズにできるように、まずはママが分解して指示を出すことからはじめていきましょう!

ママに毎日褒められたお子さんは自信がついて、いろいろなことができるようになっていきますよ。

執筆者:鶴木まみ
(New Mammyアンバサダー★)

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