子どもを成長させたいなら、子どもの発達を見極める!3つの方法をご紹介します

発達アセスメントは「子どもを理解し、子どもの行動や発達を予測し、その発達を支援する方法を決定するために行われる測定・評価」です。その方法を3つ、心理検査・行動観察・保護者からの聞き取りについてご紹介します。
 

【目次】

 

1.発達アセスメントとは?~子どもの発達について正しく知る~

 
 
子どもの発達が順調に進んでいるのか、それとも発達が遅れているのか?我が子の発達(成長)の状況は正確に知りたいですよね。今回は、子どもの発達を見極める方法についてお話しします。
 
 
子どもの成長には、発育と発達の2種類があります。
 
 
発育は、身長や体重など「量」が増える成長のこと。ですから、身長計や体重計で簡単に成長を把握することができます。
 
 
発達は、記憶力や思考力や五感など「質(能力)」として伸びる成長のこと。
 
 
この発達がどのくらい進んでいるのかを正確に知ることは難しいことですが、子どもを育てていく上で、発達がきちんと進んでいるのかどうかを見極めることはとても大切です。
 
 
 
 
発達の進み具合を見極める評価のことを「発達アセスメント」と言います。
 
 
アセスメントとは、評価・評定のこと。つまり発達アセスメントとは、「子どもを理解し、子どもの行動や発達を予測し、その発達を支援する方法を決定するために行われる測定・評価」なのです。
 
 
発達アセスメントは、子どもを「もっと成長させたい」という思いを前提として行う、現状を知るための物差しのようなモノと言い換えられます。
 
 
例えば、ダイエットしたいとき。まず、あなたは何をしますか?
 
 
鏡を見たり、体重計に乗ったり、胴囲を測ったりしませんか?そう、この行動!これはすべてアセスメント(評価)です!
 
 
健康な体でいたいと誰もが思います。それならまず、今の体が健康体かどうか?太り過ぎて生活習慣病を招くような状態ではないかどうか?をきちんと観察や数値で把握することが第一。
 
 
つまり、「測ること・評価すること」=「目標達成の第一歩」なのです。
 
 
これは、子どもの成長でも同じです。我が子をしっかりと成長させたいという目標があるなら、現状を評価することから始めなければならないのです。
 
 
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2.発達アセスメントには、3つの方法があります

 
 
発達を測ることは、そう簡単ではありません。人の能力を測ることは、かなり複雑な作業だからです。
 
 
学校のテストで、人間の能力の全てを測っているわけではありません。単一のテストで測れるほど、人の能力は単純ではないのです。
 
 
そこで今は、発達アセスメントと言えば、大まかに分けて3種類のアセスメントを行います。
 
 

◆その1 専門家が行う心理検査

 
 
1つ目は、病院や地域の教育センターなどで行う臨床的な検査です。
 
 
心理検査などです。心理検査と言っても、テレビでやっているような「この絵を見てどう思いますか?」というような感覚的な検査ではありません。
 
 
統計的に子どもの発達の程度を数値化できるように開発され、妥当性を調査されてきた客観的な検査を用います。
 
 
 
 

◆その2 行動観察

 
 
検査の結果と同じくらい重要なのが「行動観察」です。「え?行動を見るだけ?」と思うかもしれませんが、行動を見るというのは、発達を見立てる上では、とってもとっても大事なことなのです。
 
 
例えば私は、「○○さん、どうぞ〜」とお呼びして、ドアを開けて入ってくる親子の様子を何気ないフリをしてよ〜〜く見ています。お呼びしてから、椅子に座るまでのたった10秒の間でも、熟練すれば、かなり多くの情報が取れます。
 
 
そのたった10秒間で、簡単に症状に似た行動を見つけられるなら、この子とずっと一緒にいたら、どれだけの困りごとがあるだろう?とすぐに思い至ります。
 
 
あるいは、心理検査をしている間、検査の結果そのものよりも、検査に取り組む子どもの行動観察の方が何倍もの情報を与えてくれる場合ももちろんあります。
 
 
発達障害の診断基準は、今はまだ「行動」ですから、行動を観察することそのものが、症状の有無や、困りごとの有無を見極めることに直結するのです。
 
 

◆その3 保護者から聞き取る

 
 
発達は、その子がお腹に宿ったときからの積み重ねです。ですから、子どもの行動を点で見ても分からないことはたくさんあります。
 
 
子どもの行動や特徴を、線で捉えてはじめて、子どもの発達の状態を把握できます。子どもの発達を線で捉えるためには、お子さんをずっと見てきた保護者の協力が欠かせません。
 
 
私は、初対面の方には、生い立ちのインタビューをかなり詳しく行います。1時間で終われば早い方です。ストーカーか?と思うほど、詳しくお聞きします(笑)見落としがあってはいけませんから。
 
 
そうしないと、子どもの今を理解することができませんし、子どもの今後を見通して、最も適切な支援の「一手」を考えることができないからです。
 
 
ですから、なんでも協力的に語ってくださる保護者の方が、有効な支援策が考えやすくなるのです。「関係ないかもしれないですが」とおっしゃりながら、メチャクチャ重要なことをお話しいただく場合もたくさんあります。
 
 
母子手帳があれば、忘れていたことも思い出せて大きなヒントになります。保護者からの聞き取りは、生育歴だけでなくお家でのお子さんの様子を把握するためにも欠かせません。
 
 
その1〜その3のように、お子さんの発達状態を把握するためには、あらゆる情報を総合的に判断することが必要になります。
 
 
発達アセスメントと言えば、専門家が実施する「検査」と思われるかもしれません。ですが実際には、行動観察や、生育歴や、家での様子などの情報が、発達アセスメントの6〜7割程度を占めていると考えて良いと思います。
 
 
中には、心理検査の結果だけをどうのこうのと言う専門家もいますし、私も心理検査はとても重要なツールだと思います。
 
 
しかし、心理検査でIQなどの数値を知ることだけが発達アセスメントではない!ということを知っていただきたいと思います。
 
 
これからお子さんの発達アセスメントを受けようと思っている方は、ぜひ積極的に生育歴やお家での様子を担当の方にお伝えください。
 
 
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3. 教育現場の先生方へ

 
 
教育現場では心理検査の結果が得られないことの方が多いと思いますが、行動観察や、保護者とのコミュニケーションでアセスメントの6〜7割は達成できると考えてください。
 
 
丁寧に記録をとることで、子どもの特徴が見えてくると思います。(その具体的な方法は、また別の機会に紹介します)
 
 
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執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
 
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