発達障害・グレーゾーンの男の子との七五三参り〜我が家の反省と教訓〜

もうすぐ七五三。発達障害・グレーゾーンのお子さんにとっては参拝自体がハードルの高いものですが、子どもの成長の節目はしっかりと祝ってあげたいですよね。 戦隊ヒーロー好きの子どもにおすすめな神社でプラスαの思い出作りをしませんか?
 

【目次】

 

1.もうすぐ七五三。発達障害・グレーゾーンの子どもの参拝予定は決まりましたか?  

 
 
10月に入り、七五三の参拝に行かれるご家庭も多いと思います。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもをもつご家族にとっては、神聖な場所へのお参りハードルが高抵抗のある方も多いのではないかと思います。
 
 
我が家も参拝1ヶ月ほど前の前撮りで自由奔放なふるまいに大人が翻弄され、お参りはどうなるやらとても憂鬱でした。
 
 
今回は、我が家の2年前の失敗から得た反省・教訓をもとにした、皆さんの七五三参りのお役に立てていただきたい情報です。
 
 
お参りの計画がまだだよ、という方にぜひ検討していただきたい男の子におすすめな神社がありますので、ご紹介させていただきます。
 
 
 
 

2.男の子におすすめ!七五三参りは東京都西東京市の田無神社へ

 
 
我が家の注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向グレーゾーン小1長男の2年前の七五三。
 
 
もともと電車好きな息子が人生初にハマったヒーローものが年少の終盤に始まった戦隊シリーズ
 
 
毎週テレビを観るようになり、興味の幅が広がったことやお友達と話が合うきっかけになる気がして、そんな息子の姿に親として喜びがこみ上げてきたのを覚えています。
 
 
そして年中での七五三。その頃にはどっぷり戦隊ヒーローファンで、10月の七五三前撮りの際、撮影のご褒美として、武器のおもちゃを贈り、幼稚園が終われば毎日ひたすら遊ぶということを繰り返していました。
 
 
その頃、前撮り撮影後の七五三のお参りについてはノープラン
 
 
というのも、自宅そばに神社があり、お参りはそこでやればいいや、というなんとも軽い気持ちでいたのです。
 
 
日程を決める時期にたまたまネットで見つけた絵馬の画像。そこには、当時の戦隊ヒーローが描かれていました。
 
 
その絵馬を採用している神社こそ東京都西東京市にある田無神社です。
 
 
 
 

3.2年前の大失敗。散々だった我が家の七五三参り

 
 
田無神社では、毎年映画会社の東映㈱とコラボした七五三を行っています。
 
 
境内に写真撮影用の立派な絵馬が飾られていることを知り、調べてみると自宅から車で1時間程かかる距離。
 
 
夫に提案すると二つ返事で決まり、初孫を愛してやまない祖母を誘い、家族5人で行くことになりました。
 
 
驚かせたかったのもあり、本人にはお参りにいくことだけを伝えて出発。
 
 
田無神社に到着後、境内の大きな絵馬を見た息子は大興奮、ひとまずサプライズは成功です!
 
 
ご祈祷は境内にある社務所で受付をし、待合殿に入るのも順番を待ちます。
 
 
当日は11月11日で昼前に到着しましたが、参拝客で混雑している印象もなく、受付をしてから祈祷まで30分はかからなかったと思います。
 
 
渋滞で2時間程かかっての到着だったためか、息子は長い移動時間で動きたかった気持ちが爆発し、順番を待っている間イチョウの葉を撒き散らして遊んでいました。
 
 
受付後しばらくして待合殿に呼ばれ、5人で移動。そこで遊びを中断させられた息子はまだ遊び足りなさそうな様子でした。
 
 
待合殿での待機時間からが、子どもたちにとっては静かに座っていなければならない窮屈な時間となります。
 
 
そこで10分程待つ間に、当時1歳だった下の娘が飽きて騒ぎ出したため、祖母が外へ連れ出してくれました。
 
 
息子も後を追いそうになりましたが、
 
 
「◯◯の七五三なんだからちゃんと座っときなさい!」と叱りながら腕を掴んで阻止!
 
 
そのまま祖母が外で娘を見ていてくれ、祈祷は私と夫と息子の3人でやってもらう雰囲気となりました。
 
 
いよいよ社殿に移動して座り、祈祷が始まり、外で遊ぶ妹を見つけた息子が
 
 
「〇〇いいなー!俺も行く~!!」
 
 
と一瞬の隙を突いてビューンと社殿から走り去ってしまったのです。
 
 
夫が息子を追って出て行き、当然ながらそのまま祈祷は続き、家族5人で行ったハズなのに、息子の七五三参りなのに祈祷を受けているのは私ひとり…というなんとも恥ずかしくて気まずい状況に。
 
 
『同時に入った他3組の子どもたちはしっかりと座っているのに…』
 
 
『あと少しで終わりだったのに…』
 
 
息子のために2時間かけてここにきたのに…なんなら自宅そばの神社でも良かったのに…』
 
 
祈祷で頭を垂れている間も雑念ばかりがぐるぐるし、結局戻ってくる様子もなくそのまま祈祷を終えました。
 
 
外に出ると、イチョウの葉を撒き散らしながら、祈祷後に配っていたおもちゃの列に何の迷いもなく並び嬉しそうに受け取る兄妹。
 
 
当時は常に行きあたりばったりで息子の感情に巻き込まれながら対応していた私は、自分の思いとは裏腹に自由気ままに行動する息子の姿を
 
 
『またか…もう私、駄目かもしれない…』
 
 
糸が切れそうな感覚を覚えながら涙を堪えて脱力感満載でぼーっと眺めていたのを覚えています。
 
 
 
 
息子の一生に一度の七五三参りはこんな散々な状況で終わり、我が家では逸話となっています(笑) 
 
 
その後、発達科学コミュニケーションを習得しました。
 
 
今、振り返ってみると、当時の対応の改善点が思い当たります。
 
 
我が家のような失敗回避し、田無神社で順調に参拝をしていただくための対応策を提案させていただきます。
 
 
そちらを参考に、親子の楽しい七五三参りにしていただれば幸いです。
 
 

4.トラブルを未然に回避する参拝方法をご提案します!

 
 

◆①まずは子どもを発散させる

 
 
長い移動時間も子どもにとってはストレスが溜まりやすい状況です。
 
 
到着後、まずは広い境内をゆっくり散策しながら子どもの興味に同調するなど、事前に子どもが発散できるような時間を取るのがおすすめです。
 
 

◆②メインは祈祷後のご褒美に設定

 
 
田無神社の境内に入ると、立派な戦隊ヒーローの絵馬がお目見えします。
 
 
我が家では前撮りのご褒美として買った武器のおもちゃをこの巨大絵馬での撮影用にと忍ばせておきました。
 
 
が、実物に私まで興奮してしまい、武器を早々と手渡し、兄妹を絵馬の前に並べて祈祷前に写真撮影
 
 
今思えばメインのカードをあっさり使い切っていました。
 
 
子どものモチベーション維持のため、
 
「あそこでのお祈りが終わったらここで写真が撮れるからね」
 
とメインの巨大絵馬での写真撮影頑張ったご褒美として設定することをおすすめします。
 
 

◆③待機時間の調整

 
 
我が家は、受付→待合殿→社殿の一連の流れについて案内されるがまま行動していました。
 
 
受付以降は順番待ちとなり、呼ばれたら移動していく必要があるため、不安の強い子どもへは、受付前に一度社殿の祈祷の様子を遠くから見せて見通しをもたせてあげ、受付のタイミングは①でお子さんが満足した頃合いがベストです。
 
 
そして、落ち着きのない子どもの待機時間不安でしたら、案内係の方に説明をするなどして待機組と連れ出し組の二手に分かれて主役の子どもには社殿までの待機時間を減らせる工夫をされることをおすすめします。
 
(※田無神社の待合殿と社殿は隣接しており、前組終了次第、すぐに社殿に戻ってくる必要がありますので連携は必須です。)
 
 
そのまま待機できそうであれば座っている間に
 
「じっと座れているね!」
 
「次だね!楽しみだね!」
 
「前の人達終わったね!この後あそこで写真撮るんだね、〇〇も次に終わったら撮れるね!」
 
など、ポジティブな声かけをしましょう。
 
 

④締めは「褒め」

 
 
子どもにとって祈祷の時間は長く感じるもの。
 
 
座れた時点からできていることを実況中継で褒め、終わったら「よく頑張ったね!静かにお祈りしてもらっててかっこよかったよ!たくさん写真撮ろうね♪」としっかりと褒めで締めましょう。
 
 
いかがでしたか?
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは好きなことを見つけると没頭する子も多いかと思います。その様子を間近で見ていると、好きなことに少しでも触れさせて喜ばせてあげたいのが親心。
 
 
2年経った今でも、息子にとっては袴を着てかっこよく撮影した前撮りよりも、田無神社で大好きな戦隊ヒーローの絵馬の前で撮った写真のほうが嬉しかった七五三の思い出として鮮明に残っているようで、私の心が折れそうになった七五三事件も、今となっては笑い話。
 
 
やっぱり連れて行ってよかったと思える場所でした。
 
 
もし、お子さんの状態が不安定お参りがうまくいかなくても参拝に来れたことを認めてあげて、七五三をいい思い出として残してあげて欲しいと思います。
 
 
当時の情報を元にお伝えしましたが、田無神社の巨大絵馬は例年10月中旬から11月末まで設置されるようです。
 
 
授与品として御札やお守りなどと一緒に巨大絵馬と同じ卓上に飾れる絵馬も頂けますので、お子さんにも喜ばれると思います。
 
 
田無神社へは電車でも車でも行けて予約不要ですので、最新情報をチェックしてプラスαの思い出作りの七五三参り、ぜひ検討してみてくださいね。
 
 
 
 
――施設詳細――
【名前】田無神社
【住所】東京都西東京市田無町3−7−4
【受付時間】09:00~16:00(七五三)
【公式サイト】http://tanashijinja.or.jp
 
 
※この記事の情報は2017年11月時点のものです。おでかけの際には公式サイトで最新の情報を確認してください。
 
 
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執筆者:岩下まい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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