*AERA with Kidsインスタライブ*算数が苦手なことと算数障害との違いは?

学習障害についての質問です。

算数が苦手なことと障害であることの線引きについてうかがいたいです。計算、読み書きは問題ないですが、文章問題の理解がゆっくりペースです。

 

算数障害である場合、どういう表れが具体的にあるのでしょうか?

 

算数の場合、苦手なのか?あるいは教え方や与えるドリルなどに問題があるのか?と思うのですが、先生の考えをお聞かせください

小3 女の子のママ

 
 

 
一般的なことを言うと、「算数障害」と言われるものの大部分は計算が苦手な子のことを言うことが多いです。計算ができるのなら算数障害とは言わないかもしれません。
 
 
一部に難しさを抱えている子はいるけれど、発達障害とは別として、理解力の発達や根本的なことを考える脳の発達がゆっくりしている子はいます。
 
 
このタイプだと、どうしても算数の応用問題や図形問題、文章問題がすごく苦手になりやすいので、もしかしたらそっちの脳の特徴かもしれません。
 
 
そういう脳の特徴になる子どもの共通点は、体験型の学習が少ない子どもに多いです。正解の多い問題、ドリルのようなものをやりすぎると、かえってその特徴は強くなります
 
 
正解のある問題ではなくて創造的な遊びを多くしましょうと良く言われますが、そういう時に文章問題や応用問題、図形問題を解くときに使う脳が使われます。
 
 
ですから、もし他の行動を見た時に、発達障害というほどの行動が見られないと思うのなら、遊びの質を変えたり休みの活動を変えてみたりすると良いです。
 
 
計算のケアレスミスの多いのは学習障害?
 
 

 
ケアレスミスがかなり目立つのなら、学習障害というより「不注意」ですね。
 
 
注意力の発達がゆっくりしている場合があります。算数だけではなく、日常的に声をかけても声をかけられたことに気が付かないや忘れ物や落し物が多いのが特徴です。
 
 
不注意なミスが生活面にもありますか?学習障害と不注意は重なるケースもあります。
 
 
不注意のトレーニングはどのように行うんですか?専門機関にかかった方がいいのでしょうか?
 
AERA with Kids編集部
小林さん
 
 

 
場所によりますが、やってくれない機関が多いと思います。
 
 
声かけでも少しは良くなりますが、パステル総研の不注意のトレーニングの教材が無料でダウンロードできるようになっていますので、利用してくださると一番早いです。
 
 
 
 
体験型学習の具体例を教えてください。
 
 

 
体を使った運動が1番の体験型学習です。机についてやる遊びは脳の1部しか使わないので全身使って外で遊ぶのが良いです
 
 
身体を使った遊び、手を使った遊び、力を出す遊びです。ペンより重いものを持ったことがない、ゲーム機より重いものを持って遊ぶことが最近の子どもは少ないですよね。ボールをもって遊ぶや石を積んで遊ぶなどでも良いので屋外で遊ぶことです。
 
 
発達科学コミュニケーショントレーナー
学術博士、臨床発達心理士
吉野加容子
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