支援級か通常級かに迷う発達障害・グレーゾーンの子の進路決定で抑えておきたいポイント

 

通常級がいいの?それとも支援級?と迷っている方はいらっしゃいませんか?将来に影響する問題だからなかなか決められない、という方も多いかもしれませんね。今回は発達障害・グレーゾーンの子どもの進路を決める時の指標についてお伝えします。
 

【目次】

 

1.夫婦で子どもの進路について意見が合いません。

 
 
今年度も残り約2ヶ月。お子さんの学校での様子はいかがですか?
 
 
去年よりも上手に学校に馴染んでるな!というお子さん。やっぱり通常級はもう難しいかも…というお子さん。様々だと思います。
 
 
特に、発達障害・グレーゾーンのお子さんの進路を来年から変更して、支援級に入級させようかと考えている場合には、今の時期が大事ですよね。
 
 
今回はそんなご家庭からのご質問にお答えしますね。
 
 
<質問ここから>
=================
 
 
小学生2人の子がいます。 (中略)
 
今は2人共、通常級に在籍し週一で通級に通っていますが、小3の息子だけ支援級に入れようして旦那に猛反対にあいました。
 
多分、自分が小学校時代の支援級、特別学級のイメージが強いらしく…
 
来週の月曜日に、通級の先生、支援級の先生、担任と話し合いをもつ予定ですが、どうなるか…
 
発達検査や結果は一緒に行って、今、子供たちが置かれている状況は理解していると思います。
 
どうするのが、一番ベストなんでしょうか…
 
 
=================
<質問ここまで>
 
 
 
 
お母さんは、朝のしたくや、宿題など、毎日毎日同じことを言ってもなかなか出来るようにはならない我が子を見ています。
 
 
あるいは、お子さんが「もう学校が辛い」と漏らすのを聞いているご家庭もあります。
 
 
「大人になって困らないようにきちんと教育はしたい。でも、授業もほとんど分からずに  ただ教室で座っている毎日。このまま通常級にいさせることが本当に我が子の幸せになるの?」 こんな葛藤を抱えていらっしゃると思います。
 
 
しかし、ここで大抵のお父さんはこう言います。
 
 
「考え過ぎだ!俺も子どもの頃は、勉強嫌いでできなかったが、今はこうして働いてるのは通常級にいたおかげだ」
 
 
「支援級って、知恵遅れが集まるところだろう?そんな所へ子どもを入れて将来どうするつもりだ?」
 
 
「これも個性だろう。勉強が苦手でも、スポーツとか他に伸ばせるものがあるから大丈夫」
 
 
「病院に行ったり検査を受けたりするから、こんなことになるんだ!お前が余計なことをするからだ」
 
 
「通常級の中で揉まれて何クソ〜って成長するもんだろう」
 
 
「お前がそんな話をするから本人もその気になってしまったんだ」
 
 
これ、私の作り話でなくぜんぶ今まで実際に聞いた言葉です。
 
 
お父さんも悪気はないですが、普段どうしても子ども達と関わる時間が少なくなるため、我が子がそんな状態なのか!?と信じがたい状況なのでしょう。 
 
 

 
 

2.支援級か通常級かを決めるのは正直難しい!

 
 
実は、私たち専門家でも、発達障害軽度〜グレーゾーンのお子さんの進路に迷うことが多いです。
 
 
発達検査の結果が境界性知能(IQ70〜80)だった子どもの場合、通常級で学習についていくのは現実的に難しく「ただ座っているだけ」になっていることがほとんどです。
 
 
私は20年この分野にいて、20年いろんな人と話して来ましたが、お母さんの直感や意見が正しいと思うことが多くあります。
 
 
一番、子どもの実状を知ってますし、誰よりも詳しいし、誰よりも考えていますからね!
 
 
だけど、自分が正しいと思う決断を説明できないお母さんが多いのも現実です。
 
 
 
 
お母さんは、自分の思うようにしたいなら、感情的に支援級を検討しているのではない、ということを説明して分かってもらう必要があります。
 
 
だって、どんなお母さんだって支援級を選ぶことに不安がないわけではありません。
 
 
それでも我が子のために最善の判断をするために、家族の中で最も発達支援の知識と経験をもって、子育てのホームリーダーとして旗を持たなければならない時があります。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの進路検討はまさにそんな瞬間なのです。
 
 
では、一体どうすれば客観的に通常級か、支援級かを考えることができるのでしょうか?
 
 

3.発達障害・グレーゾーンの子どもの進路に迷った時の指標の1つは?

 
 
その1つの材料として今回はお子さんのIQを取り上げてみましょう。
 
 
IQ(知能指数)は、知的能力を測定した数値です。 もちろん、その人のすべての能力が測れる検査などありません。
 
 
IQは、新しいことを学んで習得したり、状況に適応するための基本的な認知能力(知覚・理解力・記憶力など)を計測しています。
 
 
知能指数は、学力とは違います。
この2つは関係していますが、イコールではありませんから専用の知能検査が必要になるのですね。
 
 
IQは理論上、100±15(つまり85〜115)が平均です。
 
 
実際、IQが85程度を下回ると通常級での学習についていくことが難しいケースが多いです。
 
 
こういったお子さんたちは、全般的な学習障害や、境界性知能と呼ばれるゾーンに当てはまることが多いです。
 
 
勉強だけでなく、先生の指示に対する理解力が不足して一斉指示の理解や、集団活動への適応が難しくなる場合もあります。
 
 
また、多くの場合、学校や病院で知能検査を受けて通常級か支援級かを考える1つの参考資料にします。
 
 
 
 
もちろん、IQの値だけで決まるわけではありません。
 
 
しかし、発達障害・グレーゾーンの子どものIQを知らないままでは通常級か支援級か、どちらが合っているのかと進路を決断するには情報不足を感じるかもしれません。
 
 
この検査は、発達を専門に見ている病院か、スクールカウンセラーのいる学校か、地域の教育センターなどで受けることができます。
 
 
一度学校に相談してみると検査を受けられる地域の機関を教えてくれる場合が多いと思います。
 
 
ただ、個別の検査で、約1〜2時間かかる精密な検査ですからそういった公の機関では誰にでもホイホイとは検査しません。
 
 
病院も、最近はどこも予約待ちなので受けたくてもすぐには受けられないかもしれません。
 
 
では 、今すぐにできることはどんなことでしょうか?  
 
 

 
 

4.お母さんがぶれずに決断できる知識とスキルを手に入れる!

 
 
私が考える今できるベストな対応は、通常級であろうと支援級であろうと、お母さんが家で子どもの発達を引き上げる知識・スキルを身につけることです!
 
 
結局、どちらのクラスを選んだところで、先生任せにしていては子どもは思うように発達しないんです。
 
 
だったら自分が「こうしたい!」と思うことを、お母さんが自分でやった方が早いと思いませんか?
 
 
学んだ知識・スキルをもって決断できるのなら、進路がどうなるかは余裕をもってみていられます。
そう思いませんか?
 
 
 
 
人に任せる発達サポートを続けるか?発達サポートのない状態を続けるか?
それとも、自分が勉強して発達のサポートを家でやる環境を整えるのか?
 
 
今がうまくいってないなら、選択は、2つに1つです!
 
 
もしも自分でやる選択をしたい人がいたら発達科学ラボで学んだり、子育てと仕事の両立をすることを勧めます!
 
 
【個別相談】
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スタートすると決断した方には
 ・お子さんの発達の分析
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をお渡しします!
 
 
旦那さんの言うことに左右されず、自分がやるんだ!という決断ができる方が対象です。
 
 
そうでないと、学びも実践も進みません。
 
 
 
 
 
 
みなさんはどちらを選びますか? 子どもの人生、自分の人生、両方の視点で選んでくださいね!  
 
 
 
 
 
 
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執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー、学術博士、臨床発達心理士)
 
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