発達障害・グレーゾーンの子どもの得意な記憶・苦手な記憶 ―得意な記憶が分かると、サポートもうまくいきやすい!!-

発達障害・グレーゾーンの子どもを育てていると、記憶が苦手なために勉強が進まず、親子でもめたり悩んだりすることがありますよね。得意な記憶が分かると有効なサポート方法が見つかります!!
 

【目次】

 

1.子どもの記憶の得意・不得意はどうやって見つけたらいいの?

 
 
勉強を教えたいとき、子どもに合った勉強法がすぐに見つかったらな~! と思いますよね。
 
 
勉強のやり方で、特に注意してほしいのは記憶の得意・不得意です。
 
 
記憶の種類は、様々に分類されており結構フクザツ…です。例えば、脳科学の記憶の考え方と心理学の記憶の考え方は少し違います。
 
 
使用する検査によっても背景となる記憶理論が違うので、こっちの検査では〇〇だけど、あっちの検査では△△なのか…というようなコトもあります。
 
 
自分で勉強しようとすると結構厄介な話題なのですが、知りたい方は多いはず。本題に入る前に、今日はひとつ試してほしいコトがあります!
 
 
お子さんに、逆さ言葉の問題を出してください。
 
 
逆さ言葉の問題は年齢の文字数の言葉マイナス2くらいを目安にします。例えば、7歳のお子さんなら、5文字くらいですね。「マントヒヒ」と出題してみて、難しければ4文字の言葉にしてみてください。
 
 
そのときに大切なのは、正解かどうかよりもどんな風に答えているか?です。
 
 
 
 

2.男の子は記憶が苦手なの?

 
 
男女の違いから、お子さんの記憶の特性を読み解き、得意な記憶を探しましょう。
 
 
なぜこんなことを言うのか?というと、比較的、記憶が得意な女の子に比べて、男の子は記憶が苦手なことが多いからです。ただ、これにはちょっと語弊があり、実際には、得意な記憶が違うというのが正確です。
 
 
 
 
女性であるお母さんは、息子さんの記憶力にハラハラし、どうして覚えられないの?と感じやすいのです。発達障害やパステル(グレーゾーン)の傾向があるお子さんなら、なおさら記憶は苦手になりやすいのでお母さんはヤキモキしてしまいますよね。
 
 
だからといって、やみくもに「覚えなさい!」と言ってもダメです。「覚えようと思えば、覚えられる!」というのは、記憶が得意な人の考え方。覚えようと思っても、覚えられないときにどうすればいいのか?と考える必要がありますね。
 
 
そのためのヒントになればと、傾向と対策をお話しします。
 
 
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3.「音の記憶」が得意なお子さんの場合

 
 
そこで、逆さ言葉が出てきます!
 
 
逆さ言葉を、お子さんにやってみましたか?そのときにぜひ観察して欲しいのが、どうやって逆さにしているのか?というコトです。
 
 
多くの場合には、パターンAとBに分かれます。
 
 
パターンAは、「いちごケーキ」を逆さ言葉にする時に
 
 
「ケーキ…キーケ」
 
「いちご…ごちい」
 
「だから、キーケごちい!」
 
 
というように、言葉を細切れにして逆さ言葉にチャレンジするタイプ。
 
 
このタイプは、女の子に多いです。つまり、言葉が達者な子!もちろん、男の子であっても、言語能力が秀でていればこのタイプの答え方をします。
 
 
女の子であっても、言葉が苦手なタイプであれば別の答え方をします。一律に男の子・女の子とは分けられないのですが、大まかな傾向だと思ってくださいね。
 
 
パターンAで解いたお子さんは、「音の記憶」が比較的得意です。これは女の子に多い記憶の特徴です。
 
 
この「音の記憶」というのは、聴覚の記憶とはちょっと違います。
 
 
聴覚の記憶は、聞いたことを記憶するチカラなのですが、「音の記憶」は聞いてなくても使えます。
 
 
例えば、文字を読んだ時に頭の中で「音声」に変換しますよね?このように目から情報が入っても音で認識したり記憶したりできますよね!
 
 
つまり、パターンAで解いた子は言葉を言葉として記憶する力が高いということです。
 
 
素質としては、
・体験学習よりも座学向き
・イメージよりも論理が得意
なタイプに多いです。
 
 
これを学習に生かすには、お子さんがピン!とくるような言葉で上手に説明ができればすっと理解できる可能性があります。お母さんの言葉を磨くことで学習のサポートがしやすいタイプとも言えますね。
 
 
もちろん、パターンAのやり方で上手く答えられなかった子にも音で記憶する力はあります。ただ、今はまだ十分ではないので時々エラーが起こるんです。
 
 
この場合はちょっとサポートが必要!それこそ視覚や体験で補うことが効果的です。
 
 
 
 

4.「視覚イメージによる記憶」が得意な子ども

 
 
次はパターンBの解き方を ご紹介しますね。
 
 
その解き方とは、文字が並んでいるイメージを思い浮かべてその文字を右から読むようにして逆さ言葉を答える方法です。
 
 
「いちごケーキ」 という文字を思い浮かべて、右から左へ読みます。
 
 
この答え方をした子は、 視覚イメージが得意な可能性があります。
 
 
視覚イメージって、視覚記憶と同じでしょ? と思うかもしれませんが実はちょっと違います。
 
 
視覚の「イメージ」であって、 けして「見たものそのもの」 とは限らないのです。
 
 
 
 
ですから、見て記憶することが得意なお子さんでも、視覚イメージを使うことが得意とは限りません。
 
 
例えば、イラストを見て、そのまま覚える視覚記憶と違って、そのイラストが動くイメージを記憶から作り出すことができる。言葉のヒントを与えられて見た目を想像することができる。
 
 
このように自由自在に視覚イメージを動かすことができるというのがポイントです。
 
 
視覚記憶は静止画、視覚イメージは動画に近いかもしれません。
 
 
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5.発達障害・グレーゾーンの子どもの得意な記憶を見極めよう!

 
 
私のわずかな経験で見てきた傾向をお話しすると、ADHDのお子さんたちは、視覚記憶が得意ならばだいたい視覚イメージも得意な傾向があるように思います。
 
 
一方、自閉症スペクトラムや学習障害のパステル(グレー)の子たちは、視覚記憶が得意でも視覚イメージが得意とは限りません。むしろ、視覚イメージが苦手な子が多い印象です。
 
 
ですから発達障害って、視覚記憶が得意だと言われていますが、
 
 
漢字を覚えられない、
ダンスの振り付けを覚えられない、
スポーツの動きを覚えられない、
などがあるなら、 一概に視覚が得意とは言えないのです。
 
 
例えば、視覚イメージが苦手なお子さんに、漢字の書き順を覚えさせようと思ってもなかなか上手くいきません。完成の文字の形は記憶できても、一画ずつ線が増えて行くイメージはなかなか持ちづらいからです。
 
 
色々な方針があると思いますが、私としては、文字を書くことを嫌いにさせないことが最優先事項で、書き順を正確に書けることは二の次にしてもいいか!と思うことも多いです。
 
 
話を元に戻しますが、パターンBで答えたお子さんは動画イメージが作れる可能性が高く、面白い発想ができたり、スポーツのフォーメーションなどを覚えたりしやすいかもしれません。
 
 
逆に、九九の暗記や、詩の暗唱など、「音を記憶すること」は苦手になりやすい可能性もあります。
 
 
もちろん、 両方とも得意なお子さんもいますので、あなたのお子さんが パターンA・Bの どちらが得意か?両方とも得意か? 見極めておきたいですね。
 
 
記憶は、視覚か?聴覚か?という区分けがよくされますが、それだけではないのです。
 
 
パステルちゃんは、記憶の特性も単純ではないので、視覚か聴覚かで考えてピンと来ないな〜と思ったら
 
 
・音の記憶
・視覚イメージの記憶
という観点を持ってみると ちょっと面白いかもしれませんね!
 
 
 
 
執筆者:吉野加容子
(発達科学コミュニケーショントレーナー 学術博士,臨床発達心理士)
 
 
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