もうすぐクリスマス。サンタさんからのクリスマスプレゼントは何をもらおうかと子どもたちは待ち遠しいですよね。しかし、ADHD傾向の息子は待ちきれず!すぐに買ってほしくてクリスマス当日まで我慢できませんでした。
【目次】
1.プレゼントがクリスマスまで待てない!
2.欲求ががまんできない。なぜ待てないのか?
3.買うタイミングは子どもにあわせる
1.プレゼントがクリスマスまで待てない!
もうすぐクリスマスですね。クリスマスといえば、子どもたちが一番楽しみにしているのはプレゼントではないでしょうか?
もうそろそろお子さまが欲しいもののリサーチがはじまるころですよね。
私にはADHD傾向の中学生の長男がいます。長男が4歳~5歳のころの話です。
幼少のころから自分の思い通りにいかないと我慢できなくて癇癪を起こす子でした。
クリスマス近くになると、店頭にクリスマスプレゼントが並びますね。
休みの日に商業施設に出かけると、長男はおもちゃを買って欲しくて全力で買ってアピールをしてきました。
しかし、すぐに購入しても飽きてしまったり、またクリスマス当日になったら他のプレゼントをもらえるのではないかと期待してしまったり、
すぐに何でも買ってもらえると勘違いし、さらにわがままになってしまうのではないか?と悩んだ末、
「今日は買えないよ。もうすぐサンタさんが持ってくるからね。」と声をかけましたが、理解が得られず大声で泣き叫んだり寝そべって駄々をこねる始末!
慌ててお店の外へ出て諭し、そのまま何も買わずに帰ってきてしまいました。
どうしてうちの子は我慢できないんだろう?
せっかくの休日は台無しで、イライラしながら帰路に向かっていました。
実は発達凸凹がある子は時間感覚が苦手で見通しが自分ではつけることができません。
もうすぐクリスマスだと感じる人もいれば、まだ1カ月以上もあると感じる人がいるように、時間の感覚に差があるのです。
とくに発達凸凹のお子さんは時間の感覚にも特異性がみられ、
過去と現在と未来がつながっていて、時間の流れがあるということがうまく理解できていないことがあります。
これは、記憶にかかわる脳の辺縁系と呼ばれる部位の働きが通常とは少し異なっているため生じる感覚と考えられています。
また発達凸凹キッズは目先の利益に目が行きやすい脳の特性を持っています。
ですから、「プレゼントが欲しい!買いたい!」となって切り替えや感情がコントロールできず、自分の要求を通すため泣き叫んだり、床に寝転んだりして全身でアピールする行動をとるのです。
このように興奮している脳には、いくらこちらがなだめたり諭しても声は届きません。
では、どうしたらいいでしょうか?我が家がとった対応はこちらです。
3.買うタイミングは子どもにあわせる
我が家は悩んだ末、長男と話してクリスマスプレゼントに何が欲しいのか再度確認をしました。
どうしてもクリスマス当日まで待てないというので、1カ月前にプレゼントを購入し、長男に渡しました。
「パパとママからプレゼントもらったから、サンタさんには(息子の分のプレゼントは)他のお友達にプレゼントを渡してもらおうね。」
と説明し長男も納得し「クリスマスプレゼントはもうもらったから!」と欲しがっていたおもちゃでずっと遊んでいました。
そして、クリスマス当日はサンタさんの手紙とお菓子が、我が家に届きました。
クリスマスプレゼントは12月25日の朝に届くものと決めつけずにプレゼントは1個とルールを決めておけばいいのです。
さすがに中学生になった長男は、サンタの正体は知っていますし、プレゼントを今すぐ買ってもらえなくても癇癪は起こさなくなりました(笑)
もし発コミュ対応をあのときに知っていたら、もっと楽しんで子育てができたと思います!
常識を変えることが大切ですね!
発達凸凹中学生の子育でのヒントをお伝えしています
執筆者:神田久美子
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)