発達障害・グレーゾーンの小学生の進級に関するアンケート結果発表!

 

発達障害・グレーゾーンの子どもの「パステルキッズの進級に関するアンケート」を実施しました。担任の先生の相性や友達がいないことなど、様々なママの進級の心配が見えてきます。この記事ではアンケート結果のまとめをご紹介します。
 

【目次】

 
・調査期間:2021年2月25日~3月7日(11日間)
・回答者 :パステル総研読者/トレーナーのメルマガ読者、発達科学コミュニケーショントレーナー・リサーチャー 166名
・調査方法:インターネット調査
 
 

1.発達障害・グレーソーンのお子さんについて

 
 
今回のアンケートにお答えいただいたお母さんのお子さんに関するデータです。
 
 

◆学年

 
 
 
 
お子さんの学年は小学1年生が26.7%と一番多く、次いで小学2年生が21.2%、小学3年生が20.6%と低学年で7割弱を占めています。
 
 

◆発達タイプ

 
 
 
 
複数の発達タイプが併存する場合は複数項目に回答をいただいています。
 
 
お子さんの発達タイプは自閉症スペクトラムタイプ(ASD)が59.4%、次いで注意欠陥多動性障害(ADHD)タイプが53.5%、学習障害タイプ(LD)が15.9%、不明・分からないも18.8%程度となっています。
 
 
発達障害のタイプ解説はこちらにあります。ご確認ください。
 
 
 

2.約9割のママが子どもの進級の不安が「ある」と回答!

 
 
ズバリ!今春の進級に関して、今不安があるか?お聞きしました。
 
 
 
 
なんと、約9割の方が進級に関して心配やお悩みがあると回答されました。
 
 
なぜ、これほどまでに多くの方に心配やお悩みがあるのでしょうか?
 
 
今の学校生活の課題についてお聞きした結果をグラフにまとめました。
 
 
 
 
項目別で第1位は「登校渋りしている」で23.7%、第2位は「学習についていけない」で22.4%、第3位は「集団行動ができない」、で18.4%を占めています。
 
 
また、「友達がいない」「友達トラブルが多い」「友達関係の不安」を合わせると22.8%となり、「友達関係の課題」としてまとめると「登校渋り」に次ぐ第2位の課題となります。
 
 
これらの上位の課題を合わせると87.3%と多くを占める結果となりました。
 
 
その他の心配やお悩みをご紹介します。
 
 
・衝動的な行動、注意散漫、立ち歩き、私語、授業中に他のことをする(小2他)
 
・持ち物管理が雑、紛失する。(小2他)
 
・嫌なことにがんばれない(小6他)
 
・助けてほしくても固まる、コミュニケーションに課題(小1他)
 
・周りの話が聞けずいろいろな場面で失敗する(小1)
 
・ノートをとるのに時間がかかる、板書の不安(小2他)
 
・放課後保護者の目の届かない遊び場でのトラブルが気になる(小1)
 
・先生の能力スキル不足、人数不足(小3他)
 
 
以上をまとめると、特性に絡む困りごと、学習面・生活面、学校の体制などの心配があるようです。このような課題は、進級したからと言って劇的に好転するものではありません。
 
 
今すでに課題があるのに、進級での環境の変化でますますうまくいかなくなるのではないか…というお母さんの不安が見えてきました。
 
 
発達障害の子どもの心配ごとの解決方法はこちらも参考にしてくださいね!
 
 
 
 
 
 
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3.4割超のママが感じている、進級に関する不安は友達がいないことよりコレ!

 
 
続いて、お子さんの進級に関して最も不安なことをお聞きしました。
 
 
 
 
 
1位は「新しい担任の先生との相性」で42.3%、2位は「子どもの不安感が強くなること」で14.9%、3位は「学習が難しくなること」で13.1%となりました。
 
全体の4割以上もの方が最も不安なことは「新しい担任の先生との相性」で、パステルキッズの学校生活において担任の先生の影響の大きさがうかがえる結果となりました。
 
 
その他の自由回答に寄せられた、進級に関する具体的な不安をご紹介します。
 
 
・授業数が増えること(小4)
 
・補助の先生がいなくなること(小1)
 
・登校しているが授業が受けられない時期があり学習面で遅れがある(小5)
 
・支援級の先生がいい先生なので異動がなければいいと強く願っている(小1)
 
 
学年が上がるにしたがって学習面の不安や高学年の役割が増えることに関する不安も見られます。また、担任の先生などの環境面はママが直接的にはサポートできない部分です。
 
 
学年が上がって子どもたちに求められるレベルが高くなる上、ママにはどうしようもない担任の先生など、実際進級するまでわからない環境要因を不安に感じている声がありました。
 
 
では、ママ達はこのような不安にどんな準備をされているのでしょうか?
 
 
ママ達の進級不安解決方法はこちらも参考にしてくださいね!
 
 
 
 
 
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4.すでにおうちで進級準備をしているママ多数!

 
 
進級の不安に対して、実際にどんな準備を進めていらっしゃるのかお聞きしました。
 
 
 
 
1位は「家庭で肯定的な関わりをしている」35.9%、2位は「担任の先生について配慮をお願いした」20.7%、3位は「学習のつまずきをフォローしている」15.8%となっています。
 
 
肯定的に子どもに対応したり、学校や子どもに積極的にかかわる姿勢が多くみられます。
 
 
学校との連携の準備「サポートブックの作成」「クラスメイトについての配慮をお願いする」「担任の先生についての配慮をお願いする」の項目になり、回答いただいた方は合わせて36.2%になります。
 
 
この結果から進級準備は「家庭での肯定的なかかわり」を継続しつつ、「学校との連携」の両方に対し並行して準備している姿が浮き彫りとなりました。
 
 
その他の回答の一部を掲載します。
 
 
・学校には毎日付き添っているわけではないので、見えない部分もある。先生との協力体制を早めに作ることで、子どもの問題に早急に対応できる
 
・ぱっと見困り感のない娘は今年も特に対応をお願いすることもなく、先生からのアプローチも少ないので、学校でのサポートはあまり望めないです。だからこそ、家庭での肯定的なかかわり、ホームカウンセリングが肝になると考えています。
 
・家で勉強のフォローをしている。
 
・周囲の大人(担任)の対応で、我が子の様子は全然違うものとなりました。配慮のない、子供を変えなければ!との意識の方だと我が子は明らかにおかしくなりました。繰り返さないために、知って頂くことが重要だと考えできることはしました。
 
通級など利用できるものは全て利用する。
 
 
進級を前に準備されている方は、学校というママが見えない場所で子どもがさらされる環境に不安を感じながらも、学校側との良好な関係を築くために、子どもを知っていただく準備をされたり、問題に早急に対応するため早めに動いているという声があります。
 
 
また、学校の環境は変えられないので、家庭でのかかわり方を重視することを挙げていただいた方もいらっしゃいます。
 
 
年度末ですから準備はまだ間に合います。進級のスタートを不安なく迎えられるためには早めの準備が功を奏しますね!
 
 
ママ達の進級準備はこちらも参考にしてくださいね!
 
 
 
 
 

5.まとめ

 
 
アンケート結果で、進級に関して9割ものパステルキッズのママ達が不安に感じることがあることがわかりました。
 
 
特に大きな不安は新しい担任の先生がどうなるか、子どもたちが不安がらず学校に行けるかを心配している実態が明らかになりました。
 
 
これは学校生活において、いかに担任の先生の影響が大きいものかを物語っています
 
 
そして、パステルキッズのママ達は進級のため学校と連携したり、家での肯定的な関わりをして両面から進級の準備をされている姿が浮き彫りとなりました。
 
 
進級の不安は子どもが過ごす学校という保護者の目の届かない場で起こる困りごとがあり、その対応が子どもの特性に理解のないものであったり、子どもの行動が集団生活に馴染まないものであるための不安といえます。
 
 
お家での肯定的な関わりがベースにありながらも、学校での集団生活がパステルキッズにとって過ごしやすいものになるために、学校と家庭との連携を上手に行って、環境が変わる進級を乗り切っていきたいですね。
 
 
 
 
子どもの特性の伝え方のアンケート結果です。こちらも参考にしてくださいね!
 
 
 
 
 
パステルキッズの家庭での肯定的なかかわり方、家庭と学校との連携についてもお伝えしています!
 
 
執筆者:笹原みらい
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
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