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【お悩み相談室】発達障害・ADHDの子どもの習い事を継続させるか、他のことをさせるか悩んでいます。

更新日:

息子はADHD疑いのあるグレーゾーンの5歳です。現在、水泳と幼児教室に通っていますが、落ち着がなく集中しない、やる気も見られずダラダラしている、トラブルを起こすなど…困っています。また、お友達が通っている習い事を耳にすると何でもやりたがり、行きたいと言ってきかなくなる息子に振り回されています。このまま継続するのか、他のことをやらせてみるのか悩んでいます。

 

5歳・男の子のママ

子どもがやりたいと言っている習い事はできるだけさせてあげたい!親としてはそう思いますよね。けれど、全てやらせるわけにも行かず、何を選択するのか判断は難しいと思います。みんなと同じようにできないことが多かったり、トラブルを起こすようだと尚更ですよね。息子の習い事に関して1年もの間迷走し、検証してきた私がお答えします!

 

発達科学コミュニケーション
リサーチャー 瀬名香織

 

【目次】

 

1.発達障害、ADHD傾向のある子どもの習い事の始めどき

 
 
幼児期に始める習い事…近頃はスイミングやピアノなどの王道に加え、英語やプログラミングまで…たくさんあって何が良いか迷いますよね。
 
 
特に発達障害の子どもで、注意欠陥多動性障害(ADHD)傾向が強いと習い事に行かせるにも何かと不安。
 
 
ADHD傾向が強い子どもは、1つの場所でじっとしていることや、集団に合わせて行動することも苦手です。
 
 
受け入れてくれる教室はあるのか?なじめるのか?…お母さんの心配は尽きません。
 
 
 
 
集団行動が苦手なお子さんには、まずは個人レッスンで受けられるピアノや、個人競技のスイミングや柔道などは向いていると言われています。
 
 
まずはお母さんが子どもの特性に合った環境かを確認して選択し、その中から本人がやりたがったものをスタートさせてみると良いですね。
 
 
また、まだ幼くて本人の好みや意思がはっきりしない時期だったり、何でもやりたがる場合もあります。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもの中には「やるやる!」とちょっとしたきっかけで興味を示し、そしてすぐ飽きる…と言った特性がある子も多いのも事実。
 
 
お友達が習い始めたと聞いて「やりたい!」 TVでたまたま見て「やりたい!」
 
 
幼児期であれば尚更。翌日にはその発言さえ忘れていることも多々あります。
 
 
そのような状況であれば、本人が本気でやりたいものが出てくるのはまだ先ということです。
 
 
お母さんの意向で合いそうなものを選んで経験させてあげることで、世界を広げることから始めてみても良いと思います。
 
 
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2.親の意向で始めた習い事。音楽教室との出会い

 
 
私の息子は現在年長、6歳です。ASDの診断が出ていますが、ADHD傾向も強くあり、習い事をさせるにもかなり苦戦しました。
 
 
現在はスイミング、公文、音楽教室の3つに落ち着いています。いずれも、散々迷走した末にようやく着地した、という感じです。
 
 
全て書くと長くなってしまうので、今回は音楽教室にどのように着地したのかご紹介します。
 
 
 
 
息子が4歳のときに、何も得意がない息子にせめて音楽に親しんでもらいたい、私もピアノが好き!という親の勝手な思いで音楽教室を探し始めました。
 
 
かなり手先が不器用で、集団が苦手コミュニケーションにも課題がある息子だった為、個人レッスンで発達障害児も受け入れ可能な教室、というのがこちらの条件でした。
 
 
発達障害があっても受入れOKですよ!という教室がやっと見つかり体験レッスンに伺うものの…ADHDや自閉症スペクトラムの特性を事前にお伝えしてはいましたが 、先生はあまり理解されていない様子…
 
 
かなりの早口でレッスンを進める先生。ピアノだけでなく、打楽器も用意して工夫はしてくださいましたが、マナー面で息子を指摘される場面も多く、微妙な雰囲気のままレッスン終了。
 
 
当時は、何でも「〇〇君もやる~」と言う息子でしたが、このときばかりは「もう行かない」と断言していました。
 
 
そんな中で、たまたまネット検索しているときに、特別支援学校で音楽を教えていらっしゃった先生主宰の音楽教室を発見!しかも個人レッスン!
 
 
すぐにコンタクトを取り、体験レッスンへ。
 
 
ピアノだけでなく、ドラム、デスクベル、木琴など…見たことのない楽器も用意されており、集中力の短い子どもが飽きないように工夫されていました。
 
 
部屋には余計な物は置かず、楽器も必要なときに収納庫から出す、やる内容は絵カードを使って本人と相談して決める、などの環境設定もさすが!という印象でした。
 
 
ドラムが気に入った息子は、「また来たい!」と満面の笑み。翌週から早速レッスン開始しました。
 
 
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3.トラブル頻発!辞める?続ける?決断のとき

 
 
週1回のレッスン通い始めることになり、本人も楽しみにしているのかと思いきや…教室に入るとグダグダ…全くやる気が見えません。
 
 
年長になり保育園でのお昼寝を減らしていく時期と重なったのもあり、コンディションが崩れることが増えていました。
 
 
イスや床に寝っ転がる、先生の指示は全く無視。私も部屋の中に入って見学するのですが、先生には申し訳ないし、息子にはイライラするしで、居たたまれませんでした。
 
 
帰る!と言って教室を出る、癇癪、先生をたたくなど衝動的、暴力的な行動もあったり、教室に到着して車から降りようとしないときもありました。
 
 
その都度、息子と話をして
「何が嫌だったの?嫌ならしばらくお休みしてもいいんだよ?」
「〇〇君が楽しくないなら辞めてもいいよ?」と聞くのですが、
「やだ!やる!次はちゃんとやる!」を繰り返すのでした。
 
 
私は胃が痛い思いをしながら、毎週レッスンに付き添いましたが、変化のときは急に訪れます。
 
 
「体操教室に行きたい!」と言い出したのです。
 
 
どうやら保育園のお友達が始めたと聞いて、やりたくなったらしく…本人の意思で何かをやりたいと言ったのもほぼ初めて。やりたい気持ちには共感しながらも、しばらく様子を見ていました。
 
 
 
 
ところが2週間経っても言い続けていたので、無視するわけにもいかなくなりました。
 
 
私「音楽教室と体操教室どっちに行きたい?」
息子「両方」
私「両方やりたいよね。残念だけど、同じ水曜日だからどちらかしか行けないよ。どっちにする?」
 
 
本当は調整次第で両方行くことは可能でした。しかし、音楽教室での様子から、本人のやりたい気持ちが本当なのか確信が持てなかった為、どちらかに絞らせることにしたのです。
 
 
その結果、体操教室を選択。音楽教室を休会し、体操教室に通い始めました。
 
 
しかし!また事態は急変します。
 
 
1か月経ったころ今度は「やっぱり音楽教室に行きたい。ドラムがやりたい。」と言い出したのです。体操教室も楽しそうに通っていたので、この発言には驚きました。
 
 
それでも息子の本心か確信が持てない私は、またしばらく様子を見ることに。それでも、毎日毎日「音楽教室に行きたい。体操は辞める。」と言うのです。
 
 
かなり迷いましたが息子の意思は強そうだったため、体操教室はきっぱり辞めて、休会から3か月後に先生とも相談して音楽教室を再開することになりました。
 
 
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4.パターン化したスパイラルを断ち切って見えてきた本心

 
 
レッスン再開後の息子はまるで別人!たまに気持ちが崩れることもありますが、短時間で立て直し、45分間最後まで楽しくレッスンを受けられるようになりました。
 
 
この変化、急成長の要因はいくつかあります。
 
 

①悪いスパイラルを断絶

 
 
教室に入るイスに座らずダラダラする先生の言う通りにしたくない!
 
 
このスパイラルができたきっかけは、保育園のお昼寝がなくなり本人の体力的な部分も関係し、気持ちのコントロールがいつも以上に難しかったことだと推測しています。
 
 
それが彼の中でパターン化してしまった為に、教室に入ることでスイッチが入り、いつものスパイラルが回り始めます。
 
 
3か月間お休みすることで、一旦そこが断ち切れたことはとても良かったと思います。
 
 

②ママは見えないところで待つ

 
 
息子には発達障害特有の不安感があったり、衝動的な行動も多々あり心配。そして、私自身もレッスンの様子を知りたかったので以前は同席していました。たまに私も参加して、一緒に歌遊びをやったり、と。
 
 
再開時には、試しに教室の外に置いてあるイスで待機することに。結果、これも大正解でした。
 
 
前は私に対する甘えもあったのだな、とそこで確信。今は、しっかり先生の指示を聞いて楽しく取りくんでいます。
 
 

③帰りにはレッスン内容振り返りと楽しい会話

 
 
私は教室の外で待っているのですが、息子の様子やレッスン内容も聞こえてきます。それは内緒にして息子に感想と合わせて確認するようにしています。
 
 
「今日は何が一番面白かった?」
「少し聞こえてたけど、ドラムもピアノもとても上手だったね。なんていう曲なの?」
 
 
前は私も一緒だったので、問いかけても「ママも聞いてたでしょ!」と怒られてました。でも、今は自慢げに答えてくれます。「ママにも今度教えてあげるね~」と。
 
 
心配だからそばに居て見守る。これが必ずしも息子の為になるわけではない、そう感じたできごとでした。
 
 
そして、休会する前にも確認していた彼の「やりたい!」は本心だったということも明確になりました。
 
 
後日、本人に質問してみました。
 
 
私「前は、行きたい、やりたいって言ってもさ、教室に入ると寝ころんだりしてやらなかったじゃない?なんでだったんだろね?」
 
 
息子「わかんない。ドラム好きだったけど、なんでかわからん。」
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは言葉で伝えることが苦手なので、言葉そのもの額面通りこちらも受け取ってはいけません。
 
 
本当の気持ちは?とちゃんと考えてあげる姿勢が大事です。その言葉で何を伝えようとしているのか、を理解しようと寄り添う姿勢です。
 
 
やりたいのに気持ちが付いてこない。その原因は疲れなのか、前回の嫌な記憶なのか…
 
 
本人が言葉にできない、コントロールできないものがあるのです。
 
 
今回に関しては、きっかけや原因ははっきり分かりません。分からなくても、一旦本人の中に確立されてしまった悪いスパイラルを断ち切ってあげられたことが成功のカギでした。
 
 
始めたり、休んだり、再開したり、すぐ辞めたり…
 
 
子どものわがままに親が振り回されている、言いなりになっている、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。
 
 
けれど、今回の経緯全てが私にとってはある意味実験。どんな結果になるか興味深く息子の言動を観察していました。
 
 
本人の本心はどこにあるのか? やりたくてもやれない理由は何なのか? 何かを選択するときに自分の言葉で言えるのか?
 
 
今回は、これら全てに答えが出せました。
 
 
発達障害・グレーゾーンの子どもは気持ちのアウトプットが苦手です。癇癪や、行動と連動しない発言など…
 
 
一見理解しがたいものではありますが、彼らなりに何かしら伝えようとしてくれています。
 
 
息子の言葉、やりたいという気持ちに疑心暗鬼だった私ですが、これからも不器用な言葉に耳を傾けようと思います。
 
 
悪いスイッチの目星がついたら、事前にそれを取り除いておいてあげることで、できることは格段に増えると実感しています。
 
 
本人の能力の問題ではなく、環境が起因して「やりたいと思えない」「やれない」ということも多々あります。
 
 
お母さんと本人がしっくり来る習い事に出会えるまでは、悩むことがたくさん出てくるとは思います。けれど発達障害、ADHD傾向のある子どもはハマった習い事に、非常に高い集中力を発揮することも多く思った以上の結果を出すこともあります
 
 
 
 
発達障害があるから、ADHDだからと言うよりは、お子さんの特性や好みを把握して、環境や先生との相性を見極めていく。そして、特性に対して悪い反応を引き起こす外的要因がないか?など見直すこともこの機会にやってみてはいかがでしょうか。
 
 
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執筆者:瀬名香織
(発達科学コミュニケーションリサーチャー)

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