小1のお子さんが休み明けに「学校行きたくない」と行き渋りをして、お困りのことありませんか?学校行きたくない理由は自信がないことです。子どもが元気に登校するために自信を授けるママの声かけをお伝えしていきます。
【目次】
1.休み明けに学校行きたくない小1の子ども
2.休み明けに学校に行きたくない理由
①初めての小学校生活での刺激で疲れている
②心のエネルギー(自信)が不足している
3.小1の子が元気に登校できるママの声かけ2選
①自己肯定感を高める声かけ
②自己効力感を高める声かけ
1.休み明けに学校行きたくない小1の子ども
休み明けに小1のお子さんが「学校行きたくない」と言い、お困りのことありませんか?
学校に行きたくない根本にある大きな理由は、子どもに自信がないことです。
そのため、子どもに十分な自信さえ授けることができると、学校に行くことができるようになります。
こちらの記事では、登校しぶりをしていた息子の経験をもとに、小1の子どもが学校に行きたくない理由と、元気に学校に行ける自信を授けるためのママの声かけ法をお伝えしていきます。
わが家の息子は繊細なタイプで、幼稚園のころから、進級時や長期休み明けは緊張が強く、行き渋りをすることがありました。
そして小学校に入学後は新しい環境に適応できずに、1学期は登校しぶりをしながらなんとか通っている状態でした。
子どもの希望に応じて、教室まで付き添ったり、学校の門の前まで見送ったり、通学路の途中まで送る毎日でした。
学校にはあんまり行きたくないけれど、行かなくちゃいけないから頑張って行っている状況でした。
そんな息子に対して、自信を授けるための声かけ方法に変えたところ、夏休み明けの登校日初日に息子は「今日からは1人で行く!」と言い、全く登校しぶりすることなく元気に登校したのです。
2.休み明けに学校に行きたくない理由
休み明けに学校に行きたくない理由として、生活リズムの乱れや、人間関係や勉強面での不安もありますが、小1の子どもの場合は自信がないことに加えて、環境が変わったことも原因としてあります。
具体的にお伝えしていきます。
◆①初めての小学校生活での刺激で疲れている
小学1年生の場合、入学後には園では経験しなかった初めてのことをいくつも経験しています。
勉強、日直、係の活動、給食、宿題など、繊細な子どもにとっては、どれも大きな刺激となります。
先生に求められていることは何か敏感に察知して、それをこなそうとしますし、ルールをきちんと守ろうとします。
そしてそれがうまくできないことで、ひどく傷つくことがあります。
そのため、刺激が多い学校という集団生活では常に気を張っているので、疲れやストレスになりやすいのです。
◆②心のエネルギー(自信)が不足している
子どもが元気に学校に行くために最も必要なことは、心のエネルギー(自信)が十分にあるということです。
なぜなら、学校という刺激が強い環境では、多少嫌なことがあっても自分を信じて行動する必要があるからです。
特に繊細な子どもの場合、失敗した経験を人一倍敏感に感じるため、自分はできない子なんだと自信を失いやすい傾向があります。
自分自身でそう感じることもあれば、学校の先生やお友達から言われたこと、お家で親から言われた否定的な言葉によって、傷つき自信を失っていくことがあります。
そして集団生活でドッと疲れてしまった場合、お家が安心できて心のエネルギーを充電できる環境でないと、疲れを癒して回復することができません。
そのため、休みの間に疲れを癒すことができず、周りからの言葉がけで自信を失ったままだと、休み明けに「学校に行きたくない」につながるのです。
そのため、日頃から自信という心のエネルギーを貯めておく必要があります。
では、具体的にどのように自信を貯めていくことができるのか、お伝えします。
3.小1の子が元気に登校できるママの声かけ2選
「学校に行きたくない」と言っている子どもの場合、学校に行けるようにするためには自信をつける声かけをママがしていくことが大切です。
自信をつけるためには
①できていることを肯定することで、自己肯定感を高める
②初めてのことにチャレンジすることで、自己効力感を高めることが必要です。
そのため、この2つを意識した声かけの方法を具体的にお伝えしていきます。
◆①自己肯定感を高める声かけ
自己肯定感を高める声かけというのは、子どもがありのままの自分を肯定できる感覚を持てるような声かけをすることです。
簡単にいうと、ありのままの子どもを「そのままでいいんだよ」と肯定することと、今すでにできていることを「できているね」と肯定することです。
ママが嬉しそうに「かわいいね」「大好きだよ」と子どもに伝えていくことで、子どもは自分がいるだけで価値のある存在なんだと感じるようになります。
そして「起きてこれたね」「自分でお着替えできたね」「ご飯食べているんだね」と、子どもがその時していることやあたりまえのようにできていることをママが笑顔で肯定していきます。
すると子どもは、自分にはできていることがたくさんあるんだと実感することができ、自分の行動に自信を持つことができます。
そうすると、自己肯定感も上がりますし、自分をもっと高めたくなり、どんどん行動するようになります。
◆②自己効力感を高める声かけ
自己効力感を高める声かけというのは、子どもが自分はやればできる!と自分の力を信じることができる感覚になる声かけをすることです。
簡単にいうと、子どもがチャレンジできるような背中を押す声かけをすることと、チャレンジできた後に「できたね!」ということを記憶に残す声かけをすることです。
自己効力感を高めるためには、当たり前にできていることだけを繰り返すのではなく、今までに経験したことのないことや、ちょっと難しいことにチャレンジしてみることが大切です。
ちょっと難しいけど、勇気を出してチャレンジできた、うまくできたという経験が、子どもの本当の成功体験になります。
チャレンジする機会というのは、日常の中にたくさんあります。
今まではママに手伝ってもらっていた、食器を運ぶことを自分でやってみる、頭を洗うことを自分でやってみる、靴紐を結ぶことをやってみる、など生活動作に絡めてチャレンジしてみる機会を作ることもできます。
また虫好きな子どもなら虫を捕まえるチャレンジ、食べることが好きな子どもなら料理を作ってみるチャレンジなど、子どもが興味あることに絡めてチャレンジしてみると、より楽しく意欲的に行うこともできます。
ここで繊細な息子に自己効力感を授けることができた出来事をお伝えします。
小1の夏に、息子は2メートルくらいの高さの堤防から海に向かってジャンプしたいけれど、怖いという気持ちがあり葛藤していたことがあります。
そこで私は息子の本音を汲み取り、チャレンジするための背中を押す声かけをしました。
声かけのポイントとしては
・息子の気持ちに共感
・本音を言語化
・息子の力を信じる言葉がけ
を行うことです。
怖がる息子は「怖いな」「でもジャンプしたいな」「どうしよう」と不安がっていました。
その時に、私は「怖いと思うんだね」と不安に思う気持ちに共感し、「だけどジャンプしてみたいんだね」と本音を言葉にし、最後に「◯◯なら、勇気があるからできると思うよ」と息子ならできると信じる姿勢を見せる声かけをしました。
すると足がすくんでいた息子が一歩踏み出し、堤防から海に向かって勇気を出してジャンプすることができました。
ジャンプし終えた後の息子は、やりきった表情で、「ジャンプできた」と満面の笑顔で輝いていました。
「勇気を出してジャンプできたね!」と記憶に残る声かけをすると、その後はすっかり自信をつけて何度もジャンプを繰り返していました。
このようなちょっと難しいことにチャレンジする経験を夏休みにした息子は、目には見えない部分で自信という心のエネルギーをためていました。
その経験もあり、小1の夏休み明けからは「学校に行きたくない」ということがなくなり、元気に登校できるようになりました。
子どもの行動を笑顔で肯定することで自己肯定感を高め、ちょっと難しいことにチャレンジする経験で自己効力感を高め、子どもの確固たる自信を授けてあげてくださいね。
自己肯定感と自己効力感が高まると、学校という集団生活の中で新しく経験することや苦手なことに直面しても、自分ならできると思い、チャレンジすることができます。
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