些細なことで傷ついたり怒ったりする繊細すぎるHSCの子どもの感情の波に困っていませんか?子どもに自信を育て、繊細さ本来の魅力を引き出す簡単なお母さんの声かけをご紹介します。
【目次】
1.HSCの子どもの感情の波に困っていました
2.先の見通しと自信が育ちにくいHSCの特性
3.繊細キッズが自信をつける2つの声かけ
①「だいすき」と伝えること
②名前を呼んであげること
1.HSCの子どもの感情の波に困っていました
お子さんにこんなお悩みはありませんか?
✔ 些細なことに落ち込んだり怒ったりする
✔ 良かれと思った一言でも反発する
✔ 予想外の展開にパニックになる
✔ 何気ないことでもずっと気にしてる
わが家には小学校2年生になるHSC(Highly Sensitive Child)タイプの息子がいます。
繊細で感受性が豊かすぎるので 周りの些細な一言に傷ついて怒ったり落ち込んだりしていました。
お友達になにか言われるとすぐに、
「ぼくは何もできない…」
「ぼく嫌われているから…」
と全力の自己否定モードになります。
さらに少し経つと、
「やりたくない」
「〇〇できない」
と無気力モードになっていきます。
息子の感情の波をどうにかしたい、心を強くしてあげたい、自信をつけてあげたい、ずっとそう願ってました。
なぜこの子は感情的になりやすいのだろう、長年の疑問を発達科学コミュニケーションに出会い、感情の波の原因を脳科学的に学びました。
2.先の見通しと自信が育ちにくいHSCの特性
繊細すぎるHSCタイプの子どもは脳科学的に言うと「感覚処理 感受性が高い」子どもです。
脳の視覚、聴覚、記憶エリアで受け取る情報が多いのに対し、理解、思考を担う脳の力が追いつかず見通しをつけられないという辛さがあります。
うまく見通しをつけられないので、いつもと違うことが起きた時やはじめてのことをする時、うまくいかなかった時に次に何が起きるのか想像ができず不安が強くなったり、思っていたものと違う展開に理解や思考が追いつかず感情が不安定になってしまいます。
これらは子どもが自分の行動に「自信」がつけばある程度解消されるのですが、繊細すぎるHSCタイプは残念ながら自信が育ちづらいのです。
自信 (自己肯定感、自己効力感)は子どもたちのこれからの人生の学力や将来の収入まで決めるとまで研究されています。
自信は、勉強して身につくものではなく、人との関わりで育つものです。
子どもたちにとって一番関わりが深く、影響力があるのは大好きなママですよね。
だからママとの関わりが変われば子どもの自信はぐんぐん育ちます。
「自信」は私たち親が子どもに授けられる一生ものの財産です。
では、どのように子どもに「自信」を与えたらいいのでしょうか。
3.繊細キッズが自信をつける2つの声かけ
「自信」を育てて感情を安定させる、とっておきの言葉を2つご紹介しますね。
◆①「だいすき」と伝えること
「ママはあなたが大好き」と、あえてなにかしらの形にして伝えてあげてください。
これは、子どもの心の1番の土台になります。
年齢が高い場合や、照れくさければ、スキンシップでもそっと肩に触れるでも好きなおかずを用意するでもOKです。
◆②名前を呼んであげること
「〇〇ちゃん、おはよう」
「〇〇くん、ご飯食べたね」
「〇〇、おかえり」
名前をたくさん呼んであげます。
え?それだけ?と思われるかもしれませんが、ママはいつも見ているよ、って子どもに伝わり安心感につながります。
安心感があれば自信はどんどん育ちます。ほんの些細な声かけですが効果がありますよ!
こうして息子の自信を育ていくと感情のアップダウンは減っていき、些細なことでは動じない強い心が育ち、少し落ち込んだり怒ったりすることがあってもそこからの回復力が早くなりました。
繊細すぎるHSCの子育ては一筋縄ではいかないかもしれませんが、ママが笑顔でいてくれることが子どもにとっての1番の幸せです。
繊細さはギフトです。繊細すぎるがゆえの生きづらさをなくせば他の人にはない感性を発揮できます。
わが子の本来の力を育てるお母さんに一緒になりましょう。
HSCキッズの感情の波を落ち着かせて自信をつける秘訣を他にもお届けしています!
執筆者:むらかみりりか
(発達科学コミュニケーショントレーナー)
(発達科学コミュニケーショントレーナー)